「人材育成」との両輪がカギに

 発表会の最後には、これまでの登壇者に加えて、歌手でタレントの堀ちえみさんをゲストに迎えたパネルディスカッションが実施された。堀さんは2019年にステージ4の舌がんと診断され、悪性腫瘍を取り除くために舌の6割近くを切除する大施術を受けた。また、それ以前にもいくつかの難病を患ってきたことから、「エコーには本当にお世話になってきた。エコーには命を助けてもらったといっても過言ではない」と実感を込めて振り返る。

歌手でタレントの堀ちえみさん
歌手でタレントの堀ちえみさん
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 このような自身の体験から、今後も踏まえて「在宅医療でのエコー検査の未来」について堀さんが尋ねると、佐々木氏は「Vscan Airのようなデバイスがあれば、すでにエコーで何でもできるはず」と回答。ただし、検査の精度は検者によって変わることから「人材育成」の重要性とその遅れを指摘し、「遠隔に対応できる超音波システムや医療、教育の仕組みも必要だ」と付け加えた。

 亀田氏もこの意見に賛同して「機材の発展と教育を両輪で考えなければならない」と指摘した。加えて、患者と医療従事者、そして医療機器メーカーがタッグを組んで「優れた超音波診断システムと医療の展開を目指してほしい」とまとめた。

 GEヘルスケア・ジャパン 代表取締役社長兼CEOの多田荘一郎氏は、堀さんの話を聞くなかで、自社製品が「早期診断や早期治療に貢献することの大切さ」を改めて実感。さまざまな技術との連携によって「より多くの患者を救えるように進化させていく」とともに、自社の製品やサービスが「日本の明るい未来を灯せるようにしていく」と述べた。

パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子
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(タイトル部のImage:近藤 寿成)