イメージガイド下治療に「HoloLens 2」活用、「SOSボタン」も披露

 オープニングセレモニーでは、新たな共創の具体事例も発表された。披露したのは、フィリップスが米Microsoft社と共同で開発した、MR(Mixed Reality)を活用する「イメージガイド下治療(Image Guided Therapy、以下IGT)」のコンセプトである。

フィリップスとの連携について説明するMicrosoft社 Director, Mixed Reality Product Marketing, Terry Farrell氏

 IGTは、大きな開腹などをせず、鉛筆の先ほどの穴を通して小さなデバイスを挿入し、その操作をナビゲートしていく低侵襲の治療方法。その際に、医師はX線画像をはじめとする医用画像を参照するため、常にモニターを見ており、複雑な治療ではスクリーンを切り替える必要があった。

 そこで活用するのが、Microsoft社のMRデバイス「HoloLens 2」。音声認識や視線追跡によって画面を表示できるようにすることで、医師の作業の効率化を狙う。結果として、治療時間を短縮できる可能性があり、患者の負荷低減につながると説明する。

MR(Mixed Reality)を活用したイメージガイド下治療のイメージ(出所:フィリップス、以下同)

 この他、2018年9月に発表した「Heart safe city」構想を本格始動することも明らかにした。Heart safe cityは、AEDの適正配置、ファーストレスポンダー(救急隊に引き継ぐまで適切に応急手当ができる救護者)の育成サポート、行政や自治体との体制づくり、などを推進していこうというもの。

近日発売予定のSOSボタン

 その一つとして、近日発売予定とする「SOSボタン」を披露した。無料スマートフォンアプリ「MySOS」と連動し、ボタン押下から10秒強で救援者への一斉通知を可能にするシステムだという。

(タイトル部のImage:Beyond Healthが撮影)