テレビ電話の前に立つプロテニス選手の錦織圭さんの姿を、スタッフに扮したフィギュアスケーターの浅田真央さんがスマートフォン(スマホ)でパチリ、錦織さんの体型に最適なマットレスの組み合わせを勧める――。寝具メーカーのエアウィーヴは2020年6月18日に開催した記者会見で名スポーツ選手によるこんな寸劇を披露した。アピールしたのは、同社のリモート販売戦略だ。

スマホで全身撮影、最適なマットレスを選ぶ
スタッフ役の浅田さん(画面左下)の指示により全身を撮影する錦織さん(画面中央)。エアウィーヴでは体型測定やテレビ電話を使ったスタッフとの相談により製品選びをサポートするサービスを開始した(撮影:Beyond Health)

 同社では、新型コロナ感染症などの影響を受けて今後はリモート販売ニーズが高まるとみており、二つのサービスを導入している。一つは、スマホで撮影した写真などからその人に合った製品を勧める「マットレス・フィット」で、2020年4月から提供している。もう一つは、テレビ電話によって専門スタッフと寝具について相談できる「リモート・コンシェルジュ」サービスで、こちらは2020年5月に開始した。いずれのサービスも同社のWebサイト経由で提供する。

 マットレス・フィットでは、スマホで撮影した全身正面および側面の写真と、身長、体重から体の形状や骨格、体の重みなどを推定する。同社ではマットレスを「肩」「腰」「脚」に3分割し、部位ごとに「柔らかめ」「標準」「硬め」の3段階の硬さのマットレス材を組み合わせる製品を2020年3月に発売しており、同様の仕組みの製品を拡充している。マットレス・フィットを使えば、スマホから容易にその人の体に合わせ個別仕様したマットレスを選ぶことができるとする。

マットレスを組み替える浅田さん(左)とエアウィーヴ 代表取締役会長兼社長の高岡本州氏(右)
「エアウィーヴ マットレス2020」は厚さ10cmの薄型タイプで同社ECサイトにて2020年6月30日発売予定。錦織さんは肩部分に柔らかめ、腰と脚には標準の硬さのマットレスを組み合わせると良いとの測定結果が出ており、それに合わせて組み替えた。肩幅が広い人は肩部分を柔らかめにすると、横寝になった時に違和感なく寝返りを打ちやすくなるという(撮影:Beyond Health)