認知症やフレイルなどへも応用

 今回の研究成果を基に、メタボリックシンドロームにおける未病での医療介入に向けた臨床研究を進めていく。「人間のメタボリックシンドロームは数年かかって発症するので、臨床研究・治験の成果を得るには長期的なスパンが必要になる。将来的に薬事承認を取りたいと考えている」(齋藤氏)。

 共同研究グループは、メタボリックシンドローム以外の生活習慣病などに対しても研究を進めており、順次成果を論文化して発表していく予定。緩やかな時間変化をたどるアルツハイマー病などの認知症、サルコペニア、フレイルなどへの応用と先制医療の確立も期待されている。

会見に臨む富山大学 和漢医薬学総合研究所のメンバー

 すでに富山大学から部局横断的に8 部局(医学部、和漢研、附属病院、工学部、薬学部、理学部、都市デザイン学部、人間発達学部)と東京大学 生産技術研究所/ニューロインテリジェンス国際研究機構の合原教授グループが参加する重点研究領域プロジェクトを立ち上げ、未病に対する先制医療戦略の構築が開始されているという。

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