(写真:経済産業省のHealthcare Innovation Hub公式ホームページ)

 経済産業省が主導して創設した「Healthcare Innovation Hub」(通称:InnoHub)が始動した。いわゆる、ヘルスケアベンチャーにとっての相談窓口である。日本橋ライフサイエンスビル(東京都中央区日本橋)4階に相談オフィスを開設、2019年7月5日にオンラインでの相談窓口となる公式ホームページを公開した。

 ヘルスケアベンチャーからの相談内容に応じて、多様なネットワークを活用してワンストップで相談者を支援していくという。具体的には、ベンチャー企業の支援者である「InnoHubアドバイザー」と、ベンチャー支援を行う事業会社・団体である「サポーター団体」が、マッチングなどの支援を行う。現在、InnoHubアドバイザーには15人が就任し、65のサポーター団体が登録している。

 同時に、関係省庁や自治体とも情報を共有しながら、必要な支援を行う。これら様々な支援策を集約し、検索できるようにして適切な支援事業へつなげられるようにしていくという。なお、相談はヘルスケアベンチャーだけではなく、企業の新規事業部門や大学の研究室、投資家などからも受け付ける。

InnoHubの枠組み(出所:経済産業省のHealthcare Innovation Hub公式ホームページから)

「資金的支援と非資金的支援の両方をワンストップで」

 今回の構想は、政府の健康・医療戦略ファンドタスクフォースの議論の中で、事務局である経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課が2018年8月10日に提案していた。その狙いについて、同課長の西川和見氏は2019年7月5日に開催された「Healthcare Innovation Hub開設記念フォーラム」で次のように語った。

経済産業省の西川氏(写真:Beyond Healthが撮影)

 「技術シーズの実用化に向けた資金的支援は官民ファンドだけでなく、民間のベンチャーキャピタルや事業会社のベンチャー投資など多数ある。こうした多様な資金的支援をしっかり活用していくことが重要。同時に人材育成やマッチング、規制に関する相談などの取り組みも求められる。これら資金的支援と非資金的支援の両方をワンストップで提供できるハブを作ろうと考えた」。