「受診勧奨にもつなげる」

 スマートフォンを用いた心臓弁膜症のスクリーニングでは、スマートフォンのマイクと録音機能を用いて心音を記録し、心雑音の解析から心臓弁膜症のスクリーニングを行っていく。判定基準は「聴取した心雑音を〇△×の3段階で判定し、弁膜症診断との一致率で評価」(佐藤氏)する。

 研究対象者はカラダノートが提供する血圧管理アプリ「血圧ノート」の利用者の中から許諾の取れた人を予定する。血圧ノートの利用者には、高血圧で平均年齢が50代後半以上の人も多くいることから、実際に受診が必要と判定された場合には「受診勧奨にもつなげていく」(佐藤氏)。

 今後の方針・取り組みについて、カラダノートとしては医療現場との連携強化により「検査制度の向上を目指す」とともに、事業性の確立も視野に入れて「民間保険会社との連携も加速していく」(佐藤氏)考えだ。また、医療機関に対する狙いとしては「早期治療および重症化予防の実現」「適切なタイミングでの治療・手術の実現」「手術数増加による医療レベルの向上」を挙げた。

 一方で、自社としては「大手生命保険会社との協業模索」「早期発見による保険支払金等の削減」「重症化予防効果による収益機会の創出」を狙っていく。そのほか、他の疾患においてもオンラインと人間ドックを組み合わせた「オンラインドック市場」(自社造語)を拡大することで「早期発見による医療費の抑制を実現させるとともに、新たな収益機会を創出する」ことを目指す。これらによって「国全体の医療費削減に貢献できるはず」と佐藤氏は語った。

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