ヘルスケアベンチャーのFiNC Technologiesは、有料会員サービス「FiNC PLAY」を2019年7月1日に開始した。また、同サービスをキッカケに、「ウエルネス経済圏(FiNC WELLNESS ECONOMY)」を創造していく構想を明らかにした。

FiNC Technologies 代表取締役CEOの溝口氏(写真:Beyond Healthが撮影)

「あらゆるヘルスデータを一つのアプリに」

 まず、FiNC PLAYの概要はこうだ。月額980円(税込み)の会員になるとFiNCが開発した腕装着型のウエアラブル端末「FiNC BAND」が無料レンタルされる。FiNC BANDで測定した歩数・心拍・睡眠のデータは、同社のスマートフォン用健康管理アプリ「FiNCアプリ」に自動的に記録される。

新サービス「FiNC PLAY」で提供されるウエラブル端末のFiNC BANDとプリペイドカードのFiNC GIFT CARD(出所:FiNC Technologies )

 これらのデータを基に、1週間の健康行動に関するサマリーレポートが届く。個人に適したコンテンツやヘルスサービスなどAI(人工知能)によるアドバイスも提供される。アプリのチャット機能を通して、同社に所属する医師や管理栄養士、トレーナーなどに体や健康に関する相談をすることもできる。

 同社は、2018年1月に有料会員向けサービス「FiNC PREMIUM」を開始しており、そこでは無料レンタルする体組成計を用いて体重・体脂肪率・基礎代謝量などのデータをFiNCアプリに記録。医師やフィットネストレーナーなどの専門家による体のパーソナルプロデュースが受けられるサービスを展開してきた。今回のFiNC PLAYでは、記録するヘルスデータの幅を拡大し、AIによるパーソナルサポートの強化を狙った格好だ。

 発表会見に臨んだ同社代表取締役CEOの溝口勇児氏は、「あらゆるヘルスデータを一つのアプリに」というコンセプトで、今後もサービスを順次提供していくことを明言。「様々なヘルスデータが蓄積されるほど、AIによるパーソナルトレーナーが自分に最適なサポートをしてくれる時代を目指している」(同氏)とした。

「ココロとカラダの健康につながるサービスや商品が生活の中にあふれた社会を」

 FiNC PLAYでは、これまでのサービスと同様にポイントサービスを利用できる。体重記録や睡眠記録、歩数の達成、あるいはアプリ内で実施するミッションへの参加といった健康行動に応じてポイントが付与され、毎月最大で約1000円相当のポイントを貯めることができるという。

発表会見では、2019年3月にFiNCブランドアンバサダーに就任した女優・タレントの中村アンさんを招き、同社初のテレビCMの披露とトークセッションも行われた(写真:Beyond Healthが撮影)

 貯まったポイントを使って、直営のオンラインショップ「FiNC MALL」で健康にかかわる商品を購入できる。加えて、フィットネスジムやヨガスタジオなど提携施設を割引きで利用できるようにしていく。

 今後、様々な企業との連携により、こうしたポイント活用の範囲を拡大していくのが、「ウエルネス経済圏」構想だという。例えば、現在利用できるフィトネスクラブやヨガスタジオなどに加え、クリニックや薬局、保険などにも利用範囲を拡大していく計画。「ウエルネス経済圏の中で、ココロとカラダの健康につながるサービスや商品が生活の中にあふれた社会を目指したい」と溝口氏は強調する。

 FiNC PLAYの会員だけでなく、より多くの人がウエルネス経済圏の生活を享受できるような仕掛けも用意した。プリペイドカード「FiNC GIFT CARD」(1500円/3000円/5000円)だ。ローソンとの提携により2019年7月16日から全国のローソンで販売を開始。健康ポイント同様、提携施設などで利用できる。「身近な人にギフトカードを贈ることで、健康な人を増やしていく」と溝口氏は話している。


(タイトル部のImage:Beyond Healthが撮影)