「タニタ健康プログラム」を実施

 社会参加型健幸ポイント事業では、80~90歳代の後期高齢者でも参加できる取り組みとして、タニタヘルスリンクが手掛ける「タニタ健康プログラム」を実施する。通信機能を搭載した体組成計や活動量計などを使って自分の状態を計測することと、管理栄養士や健康運動指導士などの専門職によるサービスを組み合わせたプログラムである。体の状態や活動量を見える化したうえで、生活習慣の改善や定着をサポートする。

「タニタ健康プログラム」の概要(出所:タニタヘルスリンクの発表資料)
「タニタ健康プログラム」の概要(出所:タニタヘルスリンクの発表資料)
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高齢者への対策の概要(出所:タニタヘルスリンクの発表資料)
高齢者への対策の概要(出所:タニタヘルスリンクの発表資料)
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 大阪府高石市と福岡県飯塚市、奈良県田原本町には、タニタヘルスリンクの個別健康づくりソリューション「T-Well」も導入する。T-Wellでは、参加者の体力や身体活動量、体組成データに合わせた筋力トレーニングや有酸素メニューを提示する。このほか、個人の食事記録や食習慣アンケートの情報を基に、運動や食習慣の現状と改善点をまとめた紙のレポートを作成したり、健康二次被害に対応した情報発信をしたりといった支援も行う。

「T-Well」の概要(出所:タニタヘルスリンクの発表資料)
「T-Well」の概要(出所:タニタヘルスリンクの発表資料)
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 歩数や体組成データの改善、健康行動の継続などのプロジェクト達成度に応じて「健幸ポイント」を付与する。健幸ポイントは、地元の商業施設で利用可能な商品券に交換できるため、参加者のモチベーションを維持する狙いだ。健幸ポイントを利用した健康街づくりへの取り組みは、これまでも行われてきており、大阪府高石市では健幸ポイントの導入後、「医療費が下がってきている」と阪口氏は説明する(関連記事:健康への「無関心層」をターゲットに成果、SWC首長研究会)。

高石市の医療費の推移(出所:阪口氏の発表資料)
高石市の医療費の推移(出所:阪口氏の発表資料)
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 特に、高齢者や仕事を退職したリタイア層への社会参加を促すため、これらの層に対しては、プロジェクト入会時に「健幸アンバサダー」に就任してもらう。健幸アンバサダーは、健康情報を身近な人に伝えるボランティアである。参加者自身の健康度を向上させるとともに、参加者の社会的役割を創出する狙いだ。

 COVID-19の健康二次被害で最も怖いのは、「要介護や要支援の認定率が上がること」と奈良県 田原本町 町長の森章浩氏は言う。同市では高齢化率が30%を超えており、年々認定率が上がっている中、さらに認定率が上昇して医療費が増大することを懸念する。

 さらに、外出や活動を過度に控えてストレスがたまり、免疫力が下がった状態でCOVID-19に罹患して重症化するという悪循環を防ぎたいと強調した。そのためにも、「COVID-19への感染防止策を適切に行い、正しく恐れた上で、With コロナの生活を楽しめる街を目指したい」と同氏は意気込む。

奈良県 田原本町長の森章浩氏(写真:記者会見のオンライン画面キャプチャー)
奈良県 田原本町長の森章浩氏(写真:記者会見のオンライン画面キャプチャー)
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