「これからも日本のパートナーを増やしていきたい」

●Biobeat

Biobeat Business Development Manager オリ・レヴィ氏

 キャッチーなスマートウォッチ状のデバイスとウエアラブルパッチによって遠隔モニタリングを実現するBiobeatのソリューション。血圧、心拍数、体温といった複雑なバイタルサインを非侵襲で計測する。

 計測技術にはPPG(光電式容積脈波記録法)を採用した。これはApple Watchの心拍数測定にも用いられるものだが、同社Business Development Managerのオリ・レヴィ氏は「我々のデバイスはれっきとした医療機器なので精度が段違い。ノイズを極力低減することに成功した」と技術力の高さに胸を張る。さらに独自アルゴリズムの併用により非常にクリアなシグナル伝送を可能とした。

Biobeatによる2つの独自ウエアラブルデバイス

 ウォッチは長期利用、パッチは5日〜8日間の短期利用となる。パッチはディスポーザブル式で、どちらも欧州のCEから承認済み。一部の機能は米国FDAから適用の承認を受けており、日常生活における医療向けウエアラブルモニタリングの新手法として期待されている。

 「ウォッチを装着することで血圧を継続的に計測できる。PPGでこれを可能にしているのはおそらく弊社ぐらいだろう。今後は製薬企業の治験モニタリングなども考えられる。ある日本の大企業からは、バイタルサインを読み取ることで従業員の疲労感をモニタリングしたいとのオファーもある」とレヴィ氏。その他、慢性疾患患者、在宅高齢者、介護付き施設での利用など、手軽に導入できるだけに応用できる分野は多い。

●Elfi-Tech

Elfi-Tech VP Product & Business Development オリ・ブライトバート氏

 Elfi-Techが提供するのはレーザーを利用した独自のセンシング技術。体内の血流をオンラインで可視化する医療機器を開発して、すでに実用化している。同社VP Product & Business Developmentのオリ・ブライトバート氏はその独自デバイスを人さし指に装着しながらプレゼンを進めた。

 「光学機能によって血流を測定するのが他社との大きな違い。この人さし指につけたデバイスで血圧を計測できる。非常に小さくポケットに入る大きさだ。高齢者によっては、カフを巻くのさえ大きな負担になる場合もある。処理のアルゴリズムも我々が開発した」(ブライトバート氏)

Elfi-Techの小型デバイス

 計測技術は異なれど、さまざまなバイタルサインを非侵襲で取得する手段はBiobeatと似ている。例として挙げたのは血圧、心拍数、呼吸などだ。シグナルの品質も高く、小型のメリットを活かして手の指だけでなく足にも装着できる。ユースケースとしては在宅看護、遠隔医療、高齢者のケア、睡眠モニタリングなどを想定している。日本の村田製作所とは、建設現場の作業者安全モニタリングシステムで提携した実績がある。そのうえでブライトバート氏は「これからも日本のパートナーを増やしていきたい」と語った。