合計スコア23で脳の健康度合いが改善

 今回のEasiitアプリの対象は、40代以上のビジネスパーソンで、認知症に対して不安を持つ人を想定している。具体的には、認知症対策を見据え、日々の仕事の質を高めるために脳の健康度合い(記憶力、思考力、判断力)を改善したいと考えている層だという。

業務提携の第1弾として開発した「Easiitアプリ」(出所:エーザイ・DeNAの発表資料)

 脳の健康度合いは、日頃の良い行動や習慣行動を数値化する。この数値を「Easiitスコア」と呼び、ライフスタイルを改善していくとスコアが上がり、目標値を達成するとブレインパフォーマンスが改善される仕組みである。

 具体的には、毎日の歩数、食事内容(カロリーや栄養素)、睡眠、体重などからEasiitスコアを算出する。各項目の合計スコアが23を達成すると脳の健康度合いが改善するよう設定している。ただし、各項目の目標値は個人のライフスタイルに合わせたステップを踏んでいくよう設計した。「3000~5000歩しか歩かない人にいきなり1万歩は難しい。個人に合わせてハードルをいくつか設定し、それをクリアすることでステップアップできるよう動機づけしている」(DeNA 執行役員 ヘルスケア事業本部長の瀬川翔氏)。

 食事記録は食事内容を写真で登録すると、画像解析AIでカロリーや栄養素を算出できる。歩数や睡眠時間・質などのデータは、各社のウエアラブルデバイスやヘルスケアアプリとデータ連携できるようにした。

歩数や食事内容などからEasiitスコアを算出。目標値をクリアすることでブレインパフォーマンスを改善する(出所:エーザイ・DeNAの発表資料)

 なお、WHO(世界保健機関)が2019年に公表した脳のパフォーマンス低下のリスク低減に向けたガイドラインには、ライフスタイルの改善などにより、脳の衰えを遅らせる可能性が示されているという。「運動や禁煙、栄養、飲酒など12のテーマにおけるエビデンスや推奨レベルが提示されている」(DeNAの瀬川氏)。今回のアプリの監修には、東京都健康長寿医療センター 脳神経内科 部長の岩田淳氏が参画した。