1999年に千葉県で7番目の救命救急センターとして認可を受けた日本医科大学千葉北総病院救命救急センター(以下、北総救命)。千葉県のドクターヘリ基地病院としても知られ、出勤回数は日本トップクラス(年間約1200件)を誇る。「防ぎ得た外傷死」をゼロにすることをめざし、日々救急活動に当たっている。

北総救命の救急医療スタッフ(出所:北総救命)

 その北総救命は2021年8月、救急医療教育用のシミュレーション機器を導入するために「READYFOR」を介してクラウドファンディングを開始した。公開期間は2021年8月4日〜同年9月30日23時まで、目標金額は2000万円。形式は寄付金控除型のAll or Nothingであり、寄付総額が目標金額に到達した場合にのみ寄付金を受け取ることができる。

クラウドファンディングのページ(https://readyfor.jp/projects/hokusoh_ccm)(出所:READYFOR)

 背景には、コロナ禍によって集合研修が難しくなり、医学部生や研修医に対する救急医療の教育が思うように進まないジレンマがある。同年8月4日にオンライン会見を開いた日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野 教授の横堀將司氏は「このままでは救急医療の将来を弱体化させる恐れがある。高度なシミュレーション機器の導入により、少しでもリアリティを感じられる教育を提供したいとの思いからクラウドファンディングを着想した」と語る。