開発を始めて1カ月でデモ動作から評価まで到達

 事例の紹介では、コミュニティのプレミアム会員であるアルプスアルパイン、アーム、デンソー、Global Mobility Service、KDDI、SOMPOホールディングス、ソフトバンク、東京ガス、東芝の9社が「ビストロifLink」の経過発表を行った。ビストロifLinkはこの9社がそれぞれテーマを決めてアイデアを募集するというもの。応募のあった企業と連携し、新しいサービスを作るという取り組みだ。

 例として、デンソー コネクティッドシステム事業推進部 コネクティッドシステム開発室の川岸良平氏は車とサービスの連携をテーマにした試作を発表した。デンソーがジオフェンスモジュールと車載発話モジュールを提供し、ツリーベルとノーリツの2社がそれに応えてユースケースを提案したという形だ。

 ツリーベルはホテルの予約システムとの連携を提案した。利用者の車がホテルの近くまで来ていることが分かれば受け入れの準備ができるし、遅れているようなら到着予定時刻の変更といった対応ができる。運転中の場合は電話連絡できないが、車内発話システムによりホテル側からの連絡も利用者に伝えられる。

 ノーリツは風呂の給湯システムとの連携を提案した。帰宅してすぐ風呂に入りたい場合、設定しておけばある程度近くまで帰って来た時点で自動的に準備を始めるようになる。準備ができたら車内発話システムで知らせることも可能だ。

 こうした連携をする場合、機器を相互接続するための設定に手間がかかるものだが、「ifLinkを使えば既存のモジュールを利用できるので、あらためてカスタマイズする必要がなく、開発の工数を減らせるのは便利」(川岸氏)。実際に、開発を始めてから1カ月でデモを動作させて評価するところまで到達できたという。