「スタートアップ起業家が語る、ヘルスケア起業のリアル」――。こう題したイベントが2019年7月29日、都内で開催された(主催:Alumni、協力:Beyond Health)。

 イベントの対象は、創業間もないヘルスケア起業家(資金調達未経験のプレシード期の起業家やエンジェル調達済みの起業家)、あるいは今後起業を検討している人など。ヘルスケア起業で先行する起業家らが、自ら経験した事業の選び方や資金調達、起業のハードシングス(困難)、社員採用などについて議論することで、今後の経営に生かしてもらうのが目的だ。

 パネリストは、アイリス 共同創業・取締役副社長CSOの加藤浩晃氏と、iCARE 代表取締役の山田洋太氏。進行は、ゲノムクリニック 代表取締役社長の麻生要一氏が務めた。

麻生要一氏。2018年4月に医療レベルのゲノム解析のサービス化を目指すゲノムクリニックを共同創業した傍ら、企業内インキュベーションプラットフォームを手がけるアルファドライブの代表取締役社長・CEOを務めている。また、投資ファンドのUB VENTURESを設立する一方、ニューズピックスで執行役員に就任し、企業内起業家としてNewsPicks for Businessの事業開発を管掌するなど、「職業起業家」を自称している(写真:剣持 悠大、以下同)

 パネルディスカッションの最初のテーマは、起業に際して事業領域をどのように決定したか。

 iCAREの山田氏は、自ら産業医として会社従業員のうつ病や睡眠障害の治療に従事する中で、「産業医では解決できない課題があり、その解決のために起業し、サービス展開を考えた」(同氏)という。