2019年7月、東京・丸の内に誕生した「point 0 marunouchi」。会員制のコワーキングスペースでありながら、並行して“未来のオフィス空間づくり”に挑む実証実験の場としても知られる。具体的には、空間データの協創プラットフォーム「CRESNECT」を中心として、業種の壁を超えた企業が集結。ダイキン工業、パナソニック、オカムラ、ライオンなど複数の企業がシームレスに連携しながら、point 0 marunouchiから得た各種データを共有・活用し、次世代ビジネスのヒントとするのが目的だ。

 オープンから約1年が経った2020年9月7日〜8日の2日間、「point0ignite 2020 summer」と題したオンラインカンファレンスが開催された。初日となる7日には、経済産業省で大臣官房企画官を務める津脇慈子(よしこ)氏をゲストに迎えたトークセッションが繰り広げられた。オカムラ マーケティング本部 DX推進室 室長の遅野井(おそのい) 宏氏、ライオン 研究開発本部 イノベーションラボ 所長 宇野大介氏がホストを務めた。

オンラインカンファレンス「point0ignite 2020 summer」の様子(写真:オンラインイベントの画面キャプチャー)

 津脇氏は2004年の入省後、経産省一筋で活躍してきた人物。ほぼ2年サイクルで異動を繰り返し、エネルギー、コーポレート・ガバナンス、保険関連、IoTなどさまざまな分野に関わってきた。2019年にはキャッシュレス推進室長として全国各地での普及に努め、2020年に入りデジタル戦略担当に就任した。

 トークセッションは、「企業間共創の新しい形」をテーマに進められた。冒頭、津脇氏は企業間共創を考える上で(1)ビジネス環境、(2)組織、(3)人の3要素を提示した。