事業化支援のアクセラレーションプログラムがきっかけに

 新会社設立は、前述の通りカーブアウトの手法を採用した。カーブアウトとは事業の一部を切り出し、外部パートナーの投資・人材といった経営資源を活用してベンチャー企業を育成するものだ。今回、資本パートナーに選んだのは医療・ヘルスケア分野のベンチャー投資で高い実績を誇るBeyond Next Ventures。同社はこれまで、富士通のカーブアウトベンチャーであるQDレーザ、筑波大学発ベンチャーのサイバーダインなどに出資を行ってきた。

 オペパーク設立のきっかけは、Beyond Next Venturesが手がける「BRAVE」という事業化支援のアクセラレーションプログラムだった。BRAVE は技術シーズに特化した2カ月間のプログラムで、事業計画作成、知財戦略、資金調達などを学びながら“経営者の視点”を身につける。

 Beyond Next Ventures 代表取締役社長 伊藤毅氏は「我々は組織に所属しながらベンチャー設立の経験を積むことができるプログラムを2年前から開催し、過去5回の実績で5人の創業者/共同創業者を輩出した。オペパークにおけるデンソーのチームと経営者もこのプログラムを通じて出会った」と語る。

Beyond Next Ventures 代表取締役社長 伊藤毅氏

 Beyond Next Venturesでは経営者候補のマッチングを担当した。複数名をピックアップする中から選ばれたのが本田泰教氏だ。「本田さんとデンソーのメンバーが非常に意気投合した。また、十分に投資に値する事業計画書が完成したこともあり、今回のカーブアウトに至った」(伊藤氏)。今回、同社にとってカーブアウトプログラムによる会社設立は初めてとなるが、今後は同様のプログラムを推進していきたいという。