なぜコニカミノルタだったのか

 介護領域においてウェルモは、地域の介護情報を見える化したデータベース「MILMO(ミルモ)」、そしてAIによるケアプラン作成支援システム「CPA(ケアプランアシススタント)」を展開している。

 MILMOは中小規模の介護事業者、ケアマネジャー、行政を結ぶ情報サービスとして高い評価を得ており、これまでに東京都大田区、横浜市、福岡市、札幌市で展開。約35000事業所の介護サービス情報をカバーする。そして、CPAは研究開発中のAIエンジン。現在、初期ユーザーやケアプランデータ提供協力者を募集するなど、完成に向けてブラッシュアップを重ねている。

 一方、コニカミノルタは2016年から介護業界に参入。高精度なセンサー、カメラなどIoTを用いた居室内高齢者の行動認識などのケアサポートソリューションを提供している。行動記録や睡眠状況などをスマホで閲覧・共有できる仕組みを確立し、介護業務ワークフローの改善に一役買っている。

コニカミノルタ 常務取締役の市村雄二氏

 コニカミノルタ 常務取締役 市村雄二氏は、今回のウェルモとのアライアンスについて次のように語る。「我々のソリューションで約30%の業務効率化を実現したお客様もいる。これからの介護には科学的な視点が必要だ。ウェルモのCPAと連携することで、次世代の科学的介護を発展させていきたい」。

 なぜコニカミノルタだったのか。ウェルモの鹿野氏は、「これまでさまざまな会社からセンサー技術の協力申し出があったが、コニカミノルタには圧倒的な技術力がある」と説明する。AIにとって良質なデータは必須だけに、「センサーによる高精度な客観的データに基づく推論が確立できれば、属人性のばらつきは減っていくだろう」(鹿野氏)とした。