既に約10大学から引き合い

 今後、F.CESSを国内の医学部・医療機関に販売していくうえでは、導入先の医療機関が運用する電子カルテシステムと連携できるようなカスタマイズが必要になる。さらに、F.CESSをベースに卒後研修医版をはじめ、看護教育版、コメディカル版などへ展開する構想もある。

 これらの設計・開発を担うのが日本医学教育技術研究所と、福井発祥のシステム開発会社である永和システムマネジメント。販売・顧客対応はパナソニック システムソリューションズ ジャパンなどが行う予定だ。「大学・ベンチャー・産業の水平連携によるオープンイノベーションで製品化を進めている。チーム福井で、全国の医療教育の向上に貢献していきたい」(安倍氏)。

 既に、学会発表や展示デモ、福井大学医学部での視察などを通して紹介してきてこともあり、他大学や他施設から関心が高く、約10大学から引き合いがあるという。

 価格については、「F.CESSのビジネスを安定的に成長させていくことが重要であり、慎重に検討している」(日本医学教育技術研究所 代表の田中雅人氏)。現段階では未定ながら、目安として学生1人当たり月額2000~3000円の利用料を考えており、「5・6年生だと約200人が利用する場合、年額で500~700万円程度になると考えている」(同氏)とした。

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