●静岡県島田市

 静岡県のほぼ中央に位置する、人口9万7000人ほどの島田市が抱えるヘルスケア分野の課題は、山間部の人口密度が低く、独居の高齢者も多いこと。市内の5283人が高齢者の一人暮らしだという。

 これまでの取り組みとして、市内約90か所で介護予防体操「しまトレ」を実施。3つの任意団体(ボランティア)による生活支援サービスも行っている。

 だが、高齢者の健康寿命延伸に向けて、しまトレの効果の見える化を進めたいものの、現在、効果の測定に利用している業務用の体組成計は結果を感熱紙に出力するタイプで、デジタル化されておらず、重量もあって扱いにくい。また測定項目をそのまま結果表示するだけで、骨量や筋肉量などの説明がないので、高齢者が理解しにくい。したがって、島田市が今回、募集するのは、軽量で持ち運びが容易、かつ高齢者が結果をわかりやすく確認できる装置。提案イメージの例として、島田市包括ケア推進課の小栗教平氏は「ウエアラブルデバイスにスマホアプリなど評価アプリケーションを組み合わせたもの」と語る。

 さらに、高齢者同士の交流を促すツールも求めている。とくに問題視しているのは、山間地で暮らす高齢者。物理的に住んでいる距離が離れ、近くに通いの場もないため、孤立しがちだ。他者と交流する機会が少ないとフレイルになりやすく、認知機能低下のリスクも高まる。

 そこで、住んでいる距離が離れている高齢者に対して、簡単な操作で交流を促進できるオンラインツールも募集する。「継続した利用を促すような楽しい仕掛けがあるのが望ましい」と小栗氏。一例として、タブレット端末に健康マージャンのアプリケーションや交流ツールが備わっているものなどを挙げた。

島田市包括ケア推進課の小栗教平氏
島田市包括ケア推進課の小栗教平氏
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