●長野県松本市

 長野県のほぼ中央に位置する松本市では、生活習慣病をはじめとした医療費の増大が課題となっている。高齢化の進展に伴い、2015年から2019年にかけて、国保加入者の一人当たり医療費は8.8%増。また、現在、国保加入者の10人に1人が糖尿病を罹患しており、その増悪に伴い、将来的にはますます医療費がかさむことが予想される。

 2015年9月には、住民参加型で健康的な地域づくりを目指す官民連携の団体として、松本市をはじめ長野県、松本商工会議所などが参画する「松本ヘルス・ラボ」が発足。市民向けサービスとして健康づくりの場や健康情報の提供、企業向けサービスとして健康ニーズの把握やテストマーケテイングの支援を行っている。「つまり、松本ヘルス・ラボは市民と企業をつなぐインフラという位置づけ」と、同市産業振興部商工課健康産業推進担当の山崎守雄氏は説明する。

 ただ、その松本ヘルス・ラボの会員となっている市民は約1300人で、大半が健康意識が高い健康関心層。そこでベンチャー企業には、1万人ほどの健康無関心層を動かし、無理なく行動変容してもらうための仕組みを求めている。

 行動変容を促す上では、無関心層へのアプローチ、行動変容の後押し、習慣化の支援といった幾つかのステップがあり、「それぞれのソシューションを提案いただければ」と山崎氏。市では実証費用の助成も行う考えで、助成限度額は100万円(助成率4分の3)を予定する。ただし、助成を受けるには、松本市内に事業所を有する法人と共同での申請が必要となる。

松本市産業振興部商工課健康産業推進担当の山崎守雄氏
松本市産業振興部商工課健康産業推進担当の山崎守雄氏
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