フィリップス・ジャパンが、日本でのスリープテック市場に参入する。第1弾としてこのほど、ウエアラブルデバイスの「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド(以下、ディープスリープ ヘッドバンド)」を発表した。

 Bluetooth接続でスマートフォンと連動し、専用のスマホアプリによって睡眠状態を可視化できる。既に米国で先行して展開していたもので、米MedTech Breakthrough Awards 2018において「Best Sleep Monitoring Solution」を受賞するなど高く評価されている。

 同社は睡眠時無呼吸症候群(SAS)における診断・治療ソリューションを20年以上にわたり提供してきた。睡眠領域とは親和性が高い。ディープスリープ ヘッドバンドは、世界的に有名な睡眠の専門家と同社が14年間かけて研究してきた成果を反映した製品。“睡眠の質”を改善することをコンセプトに開発された。

SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド。額部と耳後方にセンサーを搭載する(写真:小口 正貴、以下同)

 ヘッドバンドには額部と耳後方にセンサーを搭載し、双方から脳波を検出。このセンサーによりユーザーの睡眠状態を測定する。ディープスリープ(深睡眠)に突入すると独自のアルゴリズムが作用して、内蔵スピーカーからオーディオトーンが流れる仕組みだ。オーディオトーンのタイミングや音量は睡眠状態に伴って自動調整される。

 専用アプリでは、眠りの状態を判定する睡眠スコア、睡眠グラフを確認可能。オーディオトーンの発生回数、すなわち深睡眠の持続時間が可視化できるため、自分がどれだけ深い眠りに入っているかが一目瞭然となる。

 睡眠時に装着することから、素材は柔らかなファブリック生地とした。重さは約110グラムで充電時間は約2〜3時間。耳後方につけるセンサーは消耗品となり、最大3晩使用できる。ヘッドバンドは定期的なクリーニングが必要で、額部センサーは取り外して食器用洗剤で水洗いし、本体はウェットティッシュを用いて拭浄する。

 発売は2019年11月26日。販売チャネルはパートナーを限定し、リアル店舗がビックカメラとヨドバシカメラ、ECサイトがアマゾン、楽天、ビックカメラ、ヨドバシカメラとなる。希望小売価格は税抜4万2380円。

 なお、医療機器ではないものの、より高精度に計測するためにはいくつかの条件がある。年齢は18歳以上50歳以下を推奨。ターゲットは睡眠不足が原因で日中に眠気を自覚している人。50歳で区切ったのは、深い眠りを示す徐波が加齢に伴って減少するため。これにより、思ったような効果を上げるのが難しいのだという。また、SAS、不眠症などの睡眠障害と診断された人、オーディオトーンを流す関係から聴覚障害を診断された人も効果を期待できないとする。