●メドリッジ

メドリッジ 代表取締役 CEO 益田泰輔氏
メドリッジ 代表取締役 CEO 益田泰輔氏
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 メドリッジは、エンジニアリング技術を活用し、雑多な中から特定の細胞を1個単位で分取できる独自のセルソーターを開発。マイクロピラーアレイを有するマイクロ流体チップを使い、細胞のサイズ差や変形度を利用して分離・捕獲するほか、捕獲した細胞を回収して個別に分取するロボットマニピュレーションシステムも搭載する。

 これにより、ヒト全血から前処理不要で、CTC(血中循環がん細胞)を高純度かつ高品質に1個細胞レベルで回収できる。さらにEMTを獲得しているといわれるクラスターCTCも高角度で検出できるという。メドリッジはCTCを採取する受託分析サービスを提供し、がん治療に貢献していく考えだ。

●ソニア・セラピュ-ティクス

ソニア・セラピュ-ティクス 代表取締役兼 CEO 佐藤亨氏
ソニア・セラピュ-ティクス 代表取締役兼 CEO 佐藤亨氏
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 生存率が低い「すい臓がん」に対する次世代型集束超音波(HIFU)治療装置の開発および事業化を進めているソニア・セラピュ-ティクス。エネルギーの少ない超音波を使うHIFU治療には、低侵襲のため「体への負担が少ない」、放射線とは異なり「繰り返し治療ができる」、働きながら治療を受けられる「日帰り治療」といった点が期待されている。

 プロトタイプを用いた臨床研究では、無麻酔で平均22分の治療でありながら、一般的な化学療法に近い成果が得られたとのこと。現在は臨床治験機の開発を進めており、2022年の臨床試験開始を予定する。将来的にはすい臓がんだけでなく、肝臓がんや腎臓がん、卵巣がん、骨腫瘍への展開や、薬剤との併用などを検討している。

●クアドリティクス

クアドリティクス 取締役・CSO 永元哲治氏
クアドリティクス 取締役・CSO 永元哲治氏
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 「脈拍計」によるデータ取得・解析に限界を感じ、「心電計」に着目するクアドリティクスは、ウエアラブル心電計やそのためのAIを開発している。シグナルの効率化やHRVの解析に関する技術、解析をスマホに適用する技術などを有しており、これまでにウエアラブル心電計と連動する「てんかん発作予知」のアプリ開発などに取り組んでいる。

 こういったアプリを実現することで、ユーザー自身の健康管理や医療者との関係増強、治療の最適化などに貢献していく。また、新型コロナの重症化の兆候や居眠り、睡眠時無呼吸症候群などの検知も可能にするとともに、すべての検知を複数アルゴリズムを搭載した1つのデバイスで実現させていく考えだ。