●X-pain

X-pain 代表 田邉翼氏
X-pain 代表 田邉翼氏
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 テクノロジーを用いてがんと共生できる社会を作る「Project. Cancer and You」に取り組むX-pain。乳がんの課題に着目し、在宅で安価にできるがん再発治療の仕組みとして、再発防止のための術後管理ができるエストロゲン値モニタリングデバイスと、患者、医師、保険会社向けの治療用アプリの提供を目指している。

 デバイスでは、センサーで唾液中のホルモン濃度を測定し、その濃度に応じたホルモン剤を投与する。これにより、患者のホルモンデータや服薬記録を取得する。アプリでは、デイバスから取得したデータや問診データ、血液検査データなどをAIで解析し、患者の再発率や心理的不安の低減、医師の治療方針の変更や治療時間の短縮などに役立てていく。

●エピストラ

エピストラ 代表取締役 CEO 小澤陽介氏
エピストラ 代表取締役 CEO 小澤陽介氏
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 生命科学の研究開発にかかる時間とコストの問題に対し、エピストラはAIを活用して研究開発を加速するためのソフトウエアを開発している。ソフトウエアは「自動状態評価AI」と「自動実験計画AI」で構成されており、人間の研究者と同様に「計画」「実行」「評価」のサイクルを繰り返す。これにより、実験に最適な条件を自動的に探索し、過去データに基づいてAIが判断することで、大幅に試行錯誤の回数を減らすことができる。

 ソフトウエアを使った効果検証では、iPS細胞から臨床グレードのRPE細胞への分化効率を88%向上。また、構造たんぱく質のバッチ培養での収量を最大化する効果検証では、収量を26.5%向上させたという。

●エイターリンク

エイターリンク 代表取締役 CEO 田邉勇二氏
エイターリンク 代表取締役 CEO 田邉勇二氏
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 エイターリンクは、埋め込み型医療機器へのワイヤレス給電技術とその応用に取り組んでいる。要素技術は、中長距離に対応した送信機と、複数のアンテナと整流器で安定した受電を可能にする受信機。これにより「17m以上の給電距離」「双方向通信」「あらゆる角度に対応」を可能にするワイヤレス給電を実現する。

 将来的な利用シーンには、スマートコンタクトレンズなどを用いた感覚器の拡張を想定。そのベースとなるのが「埋め込み型医療デバイス」で、インプラント型迷走神経刺激デバイスやペースメーカーなどは動物実験ですでに成功しているほか、直近の研究ではワイヤレス癌治療デバイスに取り組んでいる。