「HIMSS & Health 2.0 Japan 2019」が2019年12月9~10日に東京都内で開催された。米国で2007年、日本では2015年にスタートしたヘルステックのグローバルカンファレンスだ。Health 2.0は2017年4月に世界最大の医療系ITカンファレンスを主催するHIMSSの傘下に入り、今回、日本では初めて共同の名前を冠してのイベント開催となった。

 2日目となる10日、クライマックスとして行われたのがスタートアップピッチコンテスト。書類選考を経た4社に加え、前日に開催したLightning Pitchを勝ち抜いた2社、合わせて6社が登壇した。壇上には審査員が並び、5分間のピッチに続いてそのまま質疑応答を行うライブ感溢れるスタイルでコンテストは進行した。

審査員は舞台に登壇したままのスタイル。Health 2.0 LLC Co-Chairman Matthew Holt氏(後列左)、メドピア 代表取締役社長CEO 石見陽氏(後列左から2人目)のほか、VC、コンサル、医師、製薬企業など多彩なメンバーが審査員を務めた(写真:小口 正貴、以下同)

「地味だが社会貢献度の高い中堅規模のスタートアップにも注目を」

 審査員による選考の結果、最優秀賞を獲得したのは訪問看護サービスの効率化を支援する「ZEST」を提供するゼスト。同社は、スポンサー賞となるAflac賞とのダブル受賞となった。

 ゼストはLightning Pitchからの勝ち上がり組。敗者復活から栄冠を勝ち取ったことになる。賞金・特典として、100万円および2020年開催の米国Health 2.0カンファレンスへの参加チケット2名分などが贈られた。

ゼストは、最優秀賞とスポンサー賞のダブル受賞となった

 ゼスト 代表取締役 伊藤由起子氏は「ユニコーンを目指す派手さがない我々のような事業が選ばれた。日本のスタートアップ業界にも光が差してきたのではないか」とコメントした。2016年には500 Startupsと神戸市のアクセラレータープログラム「500 KOBE」に選出され、JETRO Innovation Programでシリコンバレー派遣経験があるなど、伊藤氏は海外の動きにも造詣が深い。

 その知見をもとに、地味だが良質かつ社会貢献度の高い中堅規模のスタートアップが米国で“ゼブラカンパニー”と呼ばれていることを紹介。「昨日のLightning Pitchに立った49社も素晴らしいばかり企業だった。ユニコーンだけに注目せず、ゼブラカンパニーにもバランス良く資金を配分してほしい」と語った。