「ヘルスケアをデザインする ~もっと素敵に、身近に!~」と題したセッションが「HIMSS & Health 2.0 Japan 2019」(2019年12月9~10日に東京都内で開催)で開催された。NODE MEDICAL 代表取締役社長・Medical Design Engineerの吉岡純希氏、トリプル・リガーズ 代表の丸山亜由美氏、漫画家のこしのりょう氏が登壇した。

ステージの様子(写真:近藤 寿成、以下同)

 吉岡氏は、デザインのレイヤーは次の4段階に分かれるとする。すなわち、(1)2次元の見た目をデザインする「シンボル」(ロゴやイラストなど)、(2)触れるものをデザインする「プロダクト」(工業製品など)、(3)短い時間軸を加えたデザインの「インタラクション」(UIやUXなど)、(4)長い時間軸での仕組みをデザインする「システム」(サービスデザインなど)、である。これらは、段階を追うごとに「複雑化していく」(同氏)。

 このうち、(1)の「シンボル」の段階に大きくかかわっているのが、漫画家のこしの氏。テレビドラマ化された『Ns'あおい』や『町医者ジャンボ!!』を筆頭に、これまでに多くの医療漫画を描いてきた同氏は、その経験から医療系のタイアップ漫画などを手掛けることが増えているという。

 こしの氏が今、最も関心を持っているのは「患者と医療者の間のコミュニケーションギャップ」。このギャップがなかなか埋まらないために、医療ドラマも生まれるという背景もある。「どうすれば漫画でそのギャップを埋められるのか。それについて、最近はよく考えている」(こしの氏)。

漫画家のこしのりょう氏

 最近は、「がんノート」や「SNS医療のカタチ」などの医療コミュニティと連携して活動しているほか、横浜市の「医療マンガ大賞」などにも参画した(関連記事:医療情報を届けるツールとして「マンガ」に期待)。「医療コミュニティとのかかわりによって輪が広がっていく。漫画はそれをつなぐ役割を担っている」と訴えた。