自社の強み

ゲームチェンジには大胆な変革が必須

大久保 まずは人材面での強みがある。創業時はプロダクトを作ることにフォーカスしていたが、成長するにつれてしっかりとした組織が形成されてきた。経営陣やエンジニアにも優秀なメンバー集まってきている。この点は今後も強化していきたい。

 2つ目は、サービスそのものの優位性だ。リハビリプログラムの自動提案技術は高度なもので、2020年11月には技術特許を取得した。技術の独自性ももちろんだが、きちんと介護現場に合うような言葉遣いやサービス提案など細かいところに配慮し、不明点があればカスタマーサクセスが納得行くまでサポートする。これらも他社にはない強みだと思う。

 そもそもテクノロジードリブンでこの業界を変えられるとは思っていない。社会実装して皆さんに気持ちよく使ってもらうことが重要なポイント。そのゴールに向かってともに歩んでいける仲間を集めている。

池上 我々のような小さい組織では、一人ひとりのキャラクターや持ち味が全体のコンディションに影響しかねない。スキルや経歴のすごさだけで採用に至るかと言われれば難しい。むしろチームとの相性が合うかどうかを意識している。

 私自身そうなので、介護現場の経験はまったくなくても平気だが、まずは会社になじむかどうかが重要。今はRehab for JAPANの組織カルチャーを作っている段階なので、個々人がどういうスタンスで会社の未来を考え、事業を担っていくか。自分ゴトとして考えないと、良質なカルチャーには育っていかない。

 理想像からするとサービスはまだ道半ば。それでも2020年8月には、かつて私と一緒に働いていた元リクルートのプロダクトデザイン執行役員である若林(一寿氏)が加わったことでかなり進化した。リハプランは2020年11月にリニューアルを図ったが、これからもどんどん発展させるつもりだ。

大久保 池上に同席してもらったのは、こうした外部人材を積極登用していることを知ってほしかったから。考え方にしろ人の流動性にしろ、介護業界は閉塞的な世界。しかしゲームチェンジの際には、がらりと変える必要がある。池上も若林もほかのメンバーも同様だが、外の業界には優秀な人たちがたくさんいる。だからこそ、まずは外に向けてドアを開くことが大事だと思っている。