自分の治療方法を他人に薦めることは禁止

 そこで我々も糖尿病改善カテゴリーを新たに設けた。明確化することで、さまざまなカテゴリーに分散していた人たちを一箇所に集約した。そのユーザーにアンケートを実施したら、治療が継続できるので素晴らしいとの声が多かった。ピアサポートにより、歩数が2000歩以上向上したり、HbA1c(ヘモグロビンA1c)の値が下がったりと糖尿病の治療に有益な効果が生まれた。

 2019年には、パーソナルヘルスレコーデイング機能も追加した。ただ、先ほども触れたようにみんチャレでは自分の治療方法を他人に薦めることを禁止している。これはルールとして徹底しているので、これまでも医学的な面でトラブルは起きていない。

 生活習慣病へのアプローチには、自分自身の体験も反映されている。私は若い頃、脳幹梗塞で父親を亡くしたが、職場で倒れて急死だった。原因は高血圧、脂質異常といった生活習慣病。まさか本人も家族も翌日に亡くなるなど夢にも思ってもいなかった。これは特別なことかと思っていたのだが、実は日本人の3人に1人が生活習慣病の予備軍だと知った。

 ただし、日常生活で痛みがあるわけではないため、なかなか治療が続かない。そうならないために、ユーザーはみんチャレを使って頑張ってくれているのだと思う。糖尿病予備群の症状が改善すれば、医療費の観点からの社会的インパクトも大きい。