今後の展望

エビデンスを蓄積し、医療・ヘルスケア分野に浸透させる

 今後は医療・ヘルスケアの分野で広く浸透させるのが狙いだ。そこには医学的なエビデンスが必要になってくる。現状は医師が自分で使って良かったから患者に薦めるケースが多いが、エビデンスを蓄積して効果が裏付けられればより薦めやすくなる。

 そのための臨床試験を今、2つ進めている。みんチャレを活用して歩数が上がるか、HbA1cが下がるか――アプリを使っている人と使っていない人で比較検証をする。一昨年には、日本糖尿病情報学会でみんチャレのダイエット効果を紹介したが、今度は糖尿病の治療継続効果がどれだけあったのかを報告できればと考えている。それ以外にも、複数の学会で発表して医師への認知を広げていきたい。

 神奈川県の「神奈川ME-BYOリビングラボ」にも採択され、年頭から実証実験が始まった。2020年3月末に結果が出る予定だ。対象は40歳~70歳の2型糖尿病・糖尿病予備群で、HbA1cが5.6%以上7%未満の人たち。フィジビリティスタディ(実行可能性調査)なので、まずは行動変容を維持して、きちんと運動が継続されるかを見ていくのが目的となる。

 これから慢性疾患の患者はどんどん増えていく。しかし医師の数は同じかあるいは減ると予測される。今は慢性疾患の患者をチーム医療で診ようとしているが、将来的に治療の質をどのように担保していくかが大きな課題。ならば増える患者の知恵を使い、ピアサポートによって治療効果を上げていくことも1つの選択肢だろう。それを医師と一緒になって取り組めれば。みんチャレの利点は、さまざまなサービスとも組み合わせられること。これまで同様、いろんな方々と一緒にみんなが行動変容できる世界を作っていきたい。


(タイトル部のImage:川島 彩水)