今後の展望

医療と自宅をつなぐラストワンマイルに

 HERBIOのゴールは人びとの役に立つシーズの社会実装だ。「人に求められる研究とは何か?」を見据えて活動している。安全面やデータ取得の精度を踏まえた開発体制を維持するのは高いハードルだが、スタートアップだからと甘んじることは許されない。きちんと人の命に寄り添っていくためにも、しっかりとした品質でプロダクトを作ることを常に心がけている。

 新型コロナの状況では、病院と自宅の間に隔たりがあることを皆さんが身を以て感じたと思う。そして、日常生活の中でこんなに多くの人に体温が注目されることは初めてだろう。だからこそ、自分の体温の平常値を知ることは重要になってくる。体温はユニバーサルな研究対象なので、国内での研究結果を海外に広げることもできる。そこまでの可能性があるソリューションだと信じて前進していく。

 我々は「生きる」に寄り添うテクノロジーをミッションに掲げている。将来的にはモバイル医療機器をどんどん拡充していきたい。具体的には在宅でも医師とつながる仕組みを作ることが理想だ。病院にいないと医療の恩恵が受けられない状況を少しでも打破できればうれしい。

 日本発の高精度なモバイル医療機器が、医療と自宅をつなぐラストワンマイルの役割を果たす──そんな唯一無二の存在を目指してこれからも研究開発を続けるつもりだ。

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(タイトル部のImage:川島 彩水)