■サービスの概要

“悩んでから支えるサービス”は理想ではない

 社名と同じ、妊活コンシェルジュサービスの「ファミワン」を展開している。客観的なデータとともに妊活に必要な情報を提供し、メンタル面も含めて精神的なケアを継続的に行う。多職種連携により、それぞれの専門家がアドバイスできる体制を整えているのが特徴。不妊症看護認定看護師を中心に、臨床心理士、培養士、ピアカウンセラーがサポートする。

 ファミワンではLINEを活用する。LINEはメインターゲットの年齢層にあまねく普及しており、まずは気軽に利用してもらうために最適だからだ。

LINEを活用した妊活コンシェルジュサービス「ファミワン」のイメージ(出所:ファミワン)

 そして、自動と手動もケースによって使い分けている。手動の場合も、チャットでやり取りするのではなく、こちらで用意した妊活チェックシートに記入してもらい、それに対して専門家チームが懇切丁寧に回答を送る形にしている。届いたリンクをクリックすると別ページに遷移し、数千字ほどの報告を読むことができる仕組みなどを採用している。アドバイス内容は妊活に合った病院選び、体外受精、パートナーやキャリアとの関係、不妊治療のやめ時など多岐にわたる。

 もちろん、「妊娠したい」というニーズが圧倒的だ。一方で夫婦の形は千差万別。どうすれば妊娠できるかだけではなく、不妊に悩んでいたら体外受精をしたいのか、検査を受けるべきなのかといった問題もある。それらをきちんと整理したうえで回答するのが我々の仕事だと思っている。最終的な意思決定は当事者にあるのだから、どんな情報が最もユーザーにとって価値があるかを常にPDCAを回しながら模索している。

 悩んでから支えるサービスではなく、“妊活を始めたら全員が使うサービス”という位置づけが理想。病院に行こうかなと思ったタイミングで思い出して利用してもらえれば。悩み相談だとほとんどの人が身構えてしまう。また、そもそも妊活をしなければ子どもは産まれない。妊娠に向き合うのは何ら特別なことではないことを世の中に打ち出していく。