サービスの概要

散らばっていたデータを可視化

 サービスは、(1)介護関連の情報を網羅する「MILMOシリーズ」、(2)AIによるケアプラン作成支援システムの「CarePlanAssistant(ケアプランアシスタント)」、(3)障がい児支援事業の「UNICO」を3本柱としている。

 まずは(1)のMILMOシリーズについて。「MILMO NET(ミルモネット)」は居宅介護支援事業所、地域包括支援センターのケアマネジャー、ソーシャルワーカーに向けたもので、利用者にとって最適な介護サービスを提供するためのWebプラットフォームだ。

 大手は別として、スタッフが5~6人しかいない小規模な介護事業所は住宅街の一軒家だったりすることがほとんど。ホームページさえない施設が多く、利用者にとって最適な事業所を見つけたいと思ってもアクセスできない。

介護事業所に関する資料は通常、個々に紙で用意されており、情報は散らばっている。ケアマネジャーなどは、これら散らばっている情報をあさっていく必要があった(出所:ウェルモ)

 ミルモネットではそうした事業所の情報を集約し、詳細なサービス内容を掲載している。朝食や昼食の有無、嚥下食や車椅子対応、入浴環境、介護保険内外のサービス、さらには付近の健康教室の情報まで、高齢者支援を中心とした社会資源情報を含んでいるのが特徴だ。

 ミルモネットを冊子化した「MILMO BOOK(ミルモブック)」も作成している。ケアマネジャーや利用者のニーズを考え、1ページに1事業所で必要な情報を凝縮した。ケアマネジャーの平均年齢も50代と若くはなく、60代、70代の方もいる。また利用者の家族に見せる際も、通信環境などによりタブレット端末でサービスにログインできないこともある。やはりデジタル一辺倒ではなく、アナログとのハイブリッドな視点は欠かせない。

地区別に作成しているミルモブック。例えば、一番右にあるのは鶴見区(横浜市)の情報を集めたもの(写真:川島 彩水)

 (2)のケアプランアシスタントは、ケアマネジャーの不安に着目して開発した。厚生労働省の2016年の調査では、約4割のケアマネジャーが「自分の能力や資質に不安がある」と回答している。人事コンサルの視点からすると、この不安は職能上のギャップから来るものだ。

 もともとケアマネジャーは介護現場で対面援助したり会話したりすることが得意な人たちであり、マネージャー職になった途端に給付管理や課題分析、各所の調整といったこれまでとは異なるスキルが求められる。そこでケアプランアシスタントではAIでケアプラン作成をサポートし、ケアマネジャーの業務負担やストレスを軽減したいと考えている。2019年1月からは福岡市で実証実験が本格始動した。このAIにミルモネットで収集したデータベースが生きてくる。AIには多数のデータが必要だからだ。

 (3)のUNICOは福岡県を中心に展開している児童発達支援、放課後等デイサービスの事業所。発達障がいなどを抱えてなかなか社会に溶け込めない子どもたちに、多種多様なカリキュラムやプログラムを提供している。約8カ月で障がいが重度から中度に改善した例も出てきた。今後は関東圏でも広げていく予定だ。