今後の展望

最終的には1000万人のPHRを活用

鶴谷 第1フェーズの戦略であるクリニックチェーンの本格化が短期的な展望。2019年から加速してきたがさらなるスピードアップを図り、今後数年で50拠点の展開を予定している。2021年5月からはキャップスクリニックで「新型コロナワクチンもったいないバンク」を立ち上げ、キャンセルによる余剰を極力減らす活動も始めた。こうした社会的アクションとともに、まずは患者様に信頼していただける地域ナンバー1クリニックになることを目指す。

 長期的にはPHR(患者個人の健康記録)の管理・活用がある。これは創業時のミッションにも記してあるもので、クリニックチェーンが拡大してこそ実現可能になる。各地のキャップスクリニックが入口となって子どものときに医療IDを作成することで、成長しても医療情報を容易に参照できる。例えば10歳の子どもが20歳になったとき、健康診断で麻疹(はしか)のワクチン接種記録をすぐに調べることができる。有効活用するためには、最終的に1000万人規模の患者が必要になってくるだろう。

 もう1つはグローバル展開の強化。実際、コロナ禍の前は海外からの問い合わせなどもあり、視察も受け入れていた。国民皆保険が整備され、世界に誇る医療先進国であると同時に少子高齢化の先頭を走る日本の課題解決力は、遅かれ早かれ多くの国・地域にも参考になるに違いない。

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(タイトル部のImage:川島 彩水)