サービスの概要

利用者、施設スタッフ、自治体が満足できる“三方よし”モデルを

 病児保育支援システム「あずかるこちゃん」を提供している。病児保育の利用者と病児保育施設をつなぐプラットフォームだ。利用者はマップ上で直感的に施設を選ぶことができ、LINEで24時間予約とキャンセルが可能。予約段階では、オンライン上で問診が済ませられる利点もある。利用者は、これらをすべて無料で利用できる。

「あずかるこちゃん」の操作イメージ。直感的に操作できるようにしている

 施設運営者は、導入によってこれまで煩雑だった予約、子どもの身体情報、申し送りなどを一元的に管理できるようになる。施設とのコミュニケーションも徹底してIT化を図っている。契約に関してはすべてZoomで行い、契約済みの施設とはチャットツールのSlackを使って問題点を協議。DropboxのPaperやYouTubeを使って議事録や資料を共有する。

 汎用ツールはもともと使いやすさを前提に作られており、最初のセットアップを丁寧に説明すれば施設の人たちも十分に活用できる。こうしたリッチなコミュニケーションから日々課題を吸収して、サービスのブラッシュアップにつなげていきたい。

「あずかるこちゃん」のキャラクターは、“世界一幸せな動物”とも言われているクアッカワラビーをモチーフにしている

 実は2017年の起業時から3回ピボットして、ようやく今の形にたどり着いた経緯がある。2019年には実証実験で使用していたものを一旦捨てて、ゼロから再構築した。なぜなら施設ごとに柔軟にカスタマイズできる構成を想定していたのに、遊びの少ない画一的なシステムになっていたからだ。

 私が目指しているのは、利用者、施設スタッフ、自治体が満足できる“三方よし”モデル。ITで便利になれば利用者が増え、保育士は合理的な管理で保育に集中でき、利用者が増えれば経営的にも安定する。病児保育は行政サービスの一環と見られているが、どんどん市民に普及すればサービスの質が上がり、量も増えてくる。あずかるこちゃんを通じて、病児保育に対するネガティブがポジティブに変わる体験をしてほしい。