会社のオフィスで野菜を手軽に食べてもらう――。そんなサービス「オフィスでやさい(OFFICE DE YASAI)」を手掛けるのがKOMPEITO(コンペイトウ)だ。昨今の健康経営への注目の高まりにより、社員の福利厚生の一環として同サービス導入(企業)数は順調に増えているという。同社を訪問し、共同創業者の川岸亮造氏に話を聞いた。

今回訪問したのは、東京都渋谷区にあるオフィス。もちろん「置き野菜」用の冷蔵庫が置かれていた(写真:川島 彩水、以下同)

起業のきっかけ

起業時のビジョンは農業と地域の活性化

 私と共同創業者の渡邉(瞬氏、代表取締役CEO)は、日本能率協会コンサルティングという総合コンサルティングファームの出身。製造業を軸に、精密機器や素材系メーカー、研究所などでものづくり現場の改善提案を担当してきた。

川岸氏

 大きくものづくりの視点で捉えた場合、農業もその1つに入ってくる。しかし、農業には従来のコンサルティング手法はなかなかフィットしなかった。そこで“生産者が参加しやすいサービス”を立ち上げようと考え、自分たちで起業した。

 起業時のビジョンとして掲げたのは農業の活性化、そして地域の活性化。当初は「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」のような個人向け宅配のビジネスモデルを模索したが、価格や配送料などの問題から事業としてうまく回すことができなかった。そこで定期的に人が集まる場所に、ある程度まとまった野菜を一気に配送しようと方向転換した。これがオフィスをメインターゲットにした理由だ。