地域の医療マネジメントとして活用

 もう1つは、DPCの集計公開データの活用による医療マネジメントである。DPC公開データは、各病院が提出したDPCデータを個別患者の特定ができないように集計し、医療機関ごとに公開されるデータだ。

 DPC対象病院を含むDPC参加病院数は3500を超えており、一定の網羅性を有しているため地域の医療提供実態を浮き彫りにしてくれるという。例えば、急性心筋梗塞の治療を年間10症例以上行っている施設がどこに立地しているかを地図上にプロットする。二次医療圏ごとに集計すれば、どの地域で症例が少ないといったことが明らかになる。

 こうした集計データは都道府県自治体に配布され、地域の医療提供体制の分析やそれに基づく地域医療計画の策定に活用されるなど、地域の医療マネジメントに生かされている。「ある疾患の医療に対する需給状況を分析した上で、今後専門医の配置や育成をどうすべきかなど、さまざまな社会学的な検討が可能になる」(石川氏)と述べた。

(タイトル部のImage:森田 直希)