2019年5月に始動したBeyond Health。今回は、2019年の年間アクセスランキング上位25本を紹介していきます。

■第1位

【特集】健診革命
「指に光」で血糖値測定、実用化近付く
早ければ2021年にも登場へ
糖尿病の診断や治療に欠かせない血糖値の測定。定期健康診断でも必須測定項目の1つである。今は採血が必要だが、指に光を当てるだけで高精度に測定できる──。そんな検査装置が、早ければ2021年にも登場する見通しだ。

■第2位

Beyond Health事例
タケダの敷地に出現した「湘南アイパーク」とは何か?
いち早くベンチャーとつながり、人材交流を起こす
日本発のグローバル企業である「タケダ」こと武田薬品工業。その“研究の総本山”とも言うべき湘南研究所に、2018年4月、「湘南ヘルスイノベーションパーク」が出現した。バイオベンチャーやアカデミアが持つ革新的なアイデアを、患者に届く形に実用化する──。そんな構想の下、タケダが湘南研究所を開放することにより設立された産官学連携の場だ。

■第3位

KEYPERSON
何が目的なのか、今の日本は極端に医療費抑制の話に寄っている
津川 友介氏 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)・公衆衛生大学院(医療政策学) 助教授
2018年度の医療費は42兆6000億円となり、過去最高を更新──。つい先日、こんなニュースがメディアを賑わせた。それと同期して、「医療費抑制」を合言葉にした様々な取り組みがここ数年、ますます活発になっている。こうした中、エビデンスに基づいたオールジャパンでの制度設計を急ぐ必要があると警鐘を鳴らすのが、医療政策学、医療経済学を専門とするカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)の津川氏だ。

■第4位

ココロに効く“美”の処方箋
失われた乳房や手指を「エピテーゼ」で取り戻す
歯科技工士の技術が生きる新領域
「エピテーゼ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。事故や疾患・手術などによって欠損した部分に装着する人工の補綴(ほてつ)物のことだ。手足の機能・形を補う義肢と違って、エピテーゼは“見た目”をカバーすることが主目的で、その仕上がりはハリウッド映画の特殊メイクさながらだ。

■第5位

【特集】健診革命
あの「線虫」、がん検診の流れを再編するか
いよいよ2020年1月にも実用化へ
シャーレに小さな“ムシ”を入れ、近くにヒトの尿をたらすと、尿に近づいていったり、逆に避ける動きをしたりする──。九州大学在籍時にこの研究を主導した広津崇亮氏が立ち上げたHIROTSUバイオサイエンスは、線虫を使ったがん検査サービス「N-NOSE」をいよいよ2020年1月にも、検診センターなどを通して実用化する。初年度の検査規模として25万検体を見込む。

■第6位

Beyond Health事例
血液検査で「うつ病」を診断する時代へ
客観的な診断法としての期待高まる
ストレス社会を背景に、患者数が年々増加の一途をたどるうつ病。現場では、だれが診断しても結果が一致するような、客観的な診断法の登場が待たれている。川村総合診療院(東京都港区)の川村則行院長らは、うつ病患者では血液中の「リン酸エタノールアミン(PEA)」という物質が低下していることを突き止めた。他の精神疾患との鑑別も可能なので、より正確なうつ病診断ができると期待されている。

■第7位

庄子育子が斬る! 行政ウオッチ
厚労省が掲げた「健康寿命延伸」の裏側
「健康寿命」を75歳以上へ──。厚生労働省は3月末、健康に生活できる期間である健康寿命を2040年までに2016年と比べて男女とも3歳以上延ばし、「75歳以上」とする目標を定めた。今夏にまとめる「健康寿命延伸プラン」に反映させ、政府全体の取り組みとして達成を目指す。

■第8位

【特集】健診革命
「血液1滴で13種がん検出」、実用化が目前に
マイクロRNA検査、将来的には健康管理への応用も
国立がん研究センターを中心とした研究グループの5年間にわたる開発プロジェクト「体液マイクロRNA測定技術基盤開発」により、13種類のがんを早期発見できる新しい検査法の実現が大きく近づいた。研究と並行して検査機器メーカーが自動検査装置の開発を進めており、早ければ1~2年以内にも承認申請に踏み切る見通しだ。

■第9位

庄子育子が斬る! 行政ウオッチ
424病院「統廃合」案公表の舞台裏
「反発は想定内」厚労省が医療機能再編に懸ける本気度
確信犯なのか、それとも下手を打っただけなのか──。厚生労働省が先月、全国1455の公立病院や日本赤十字社などの公的病院のうち、病床数や診療体制の見直しを含めた再編・統廃合に向けた議論の必要があると判断した424の病院名を公表した件が波紋を広げている。地方自治体や地域医療の現場から、「地方の実情が分かっていない」「地域の医療を支えてきた病院がなくなるのは困る」など、反発の声が相次いでいるからだ。

■第10位

Beyond Healthレポート
東芝、血液1滴でがん13種を精度99%・2時間以内に検出
独自のマイクロRNA検出技術を開発、2020年から実証試験を実施
東芝は、血液1滴から13種類のがんを99%の精度で2時間以内に検出する技術を開発した。この中にはステージ0の検体も含まれるという。血液中に含まれる「マイクロRNA」と呼ぶ分子を調べることで、がんを検出する技術である。東京医科大学および国立がん研究センター研究所との共同研究によるものだ。国立がん研究センターが中核となり、2014~2018年に実施された開発プロジェクト「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」の成果をベースとしている。

■第11位

【特集】日本版ゲノム活用戦略は成功するか
東芝はなぜ全従業員にゲノムデータを募ったのか
「終身雇用」がデータ収集・解析のアドバンテージに
2019年5月、東芝(東京都港区、代表執行役社長:綱川智氏)は全従業員の希望者を対象に、ゲノムデータや複数年の健康診断結果などの情報提供を呼び掛けることを発表した。目標は数万人規模。それらのデータはセンシティブな情報であるだけに異例だ。なぜ東芝はそんな大胆な策に打って出たのか。

■第12位

【特集】私が考える「Beyond Health」
「人生100年時代」の不安に応えるのは医師や薬なのか
経済産業省 商務・サービスグループ 政策統括調整官 江崎 禎英氏
経済産業省の立場でヘルスケアイノベーションに携わってきた江崎禎英氏。2018年6月に発行した著書『社会は変えられる:世界が憧れる日本へ』では、超高齢社会の処方箋を提示。同年秋からは、それまでの内閣官房 健康・医療戦略室 次長の兼務に加えて、厚生労働省 医政局 統括調整官の役割も新たに担うことになった。様々な立場から社会変革を目指す同氏に聞いた。

■第13位

KEYPERSON
「スタバ」に見る顧客視点、医療・ヘルスケアにも生かせ
曽我 香織氏 日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会 代表理事
「PX」という言葉をご存じだろうか。カスタマー・エクスペリエンス(CX)やユーザー・エクスペリエンス(UX)の考え方を、患者(医療)に置き換えたペイシェント・エクスペリエンスのことだ。患者経験価値、すなわち患者中心のサービスの普及と振興に取り組むのが、2016年に創立、2018年2月に一般社団法人化した日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会である。

■第14位

KEYPERSON
耳と目からのγ波の刺激でアルツハイマー原因物質が減る!
坪田 一男氏 慶應義塾大学 医学部眼科学教室 教授
米国マサチューセッツ工科大学のリーフエ・ツァイ博士らの研究グループが、脳波の一種のγ(ガンマ)波による刺激を、アルツハイマー病モデルのマウスに与えると〝脳内ゴミ″のアミロイドβが減少することを英科学誌『Nature』や米科学誌『Cell』に発表、注目を集めている。

■第15位

Beyond Healthレポート
これが「ヘルスケア起業のリアル」、本音トークで明かす
事業選定から資金調達、人材採用まで──その経験と実態
「スタートアップ起業家が語る、ヘルスケア起業のリアル」──。こう題したイベントが2019年7月29日、都内で開催された(主催:Alumni、協力:Beyond Health)。ヘルスケア起業で先行する起業家らが、自ら経験した事業の選び方や資金調達、起業のハードシングス(困難)、社員採用などについて議論することで、今後の経営に生かしてもらうのが目的だ。

■第16位

Beyond Healthレポート
経産省ビジコン5代目グランプリは、この18社の中から
「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020」ビジネスコンテスト部門 公開二次審査
経済産業省が主催する「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト」。2016年の初開催から5回目となる2020年度版は、2020年1月に決勝コンテストを予定している。本記事では、ビジネスコンテスト部門の二次審査の様子をレポートしていく。登壇した18社を登壇順に紹介していこう。

■第17位

【特集】ウィメンズヘルス2019
「マイクロ波」で乳がん検出、2年後にも実用化へ
[乳がん2] 神戸大発スタートアップ、20億円調達で製品化と普及を一気に加速
マンモグラフィ(乳房X線)や超音波エコーなど現行の乳がん検査装置が抱える課題の解決を目指した、いわゆる“次世代乳がん検査”の技術開発が活発になっている。そもそもX線や超音波を使わずに乳がん組織を映像化しようとする技術の開発を、神戸大学発スタートアップのIntegral Geometry Scienceが進めている。2019年9月、計20億円を調達したと発表。新たな資金を得て製品化と普及を一気に加速する。

■第18位

庄子育子が斬る! 行政ウオッチ
薬局の数を給油所と比べた財務省の真意は?
医療費抑制の次のターゲットは保険薬局
またぞろ飛び出した薬局・薬剤師バッシング。国の社会保障関係予算の編成に向け、例年、財務省や関係審議会が春ごろから始めるが、今回は政府もその動きにある意味、「加担」した。6月21日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2019(骨太の方針)」には、保険薬局の報酬である調剤報酬について、適正化する旨を明記したのだ。

■第19位

Beyond Health事例
便中の「腸内細菌」から超早期の大腸がん診断が可能に
日本一多いがんの“発症予防”への期待も
大阪大学大学院医学系研究科がんゲノム情報学教室の谷内田真一教授らは、メタゲノム解析とメタボローム解析を用いて超早期の大腸がんに関わる腸内細菌を突き止めた。さらに腸内細菌やその遺伝子配列と代謝物質などを組み合わせて解析することで、8割近い感度でごく初期の粘膜内がんの診断も可能になるという。近い将来には、便検査による大腸がんの超早期発見が可能になりそうだ。

■第20位

KEYPERSON
介護のリーダーは日本のリーダーになる
秋本 可愛氏 Join for Kaigo 代表取締役
「無償でもいいから活動を支援したい」──。こうした輪が広がり、業界にとらわれない様々な分野の多くの専門家がボランティアとして加わっていく。その輪の中心にいるのは、大学卒業後すぐ、Join for Kaigoを起業した秋本可愛氏だ。一人ひとりが動きだすことで次世代の介護を変えていくことを目指し、様々な活動を進めている。

■第21位

Beyond Healthレポート
12のアイデアが競演、経産省ビジコンの公開二次審査
「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020」アイデア部門から
経済産業省が主催する「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト」。次世代のヘルスケア産業を担う事業者を発掘し、育成することを目的としたイベントだ。2020年大会では、これまでと大きな違いがある。従来は、ファイナリストによる最終審査会のみ公開してきたが、その前哨戦となる二次審査のプレゼンテーション大会についても、「公開」としたのである。

■第22位

Beyond Healthレポート
線虫がん検査、2020年1月実用化に向けた「最終調整」へ
久留米市・小郡市と連携し実際の検査フローを試行・検証
地球上にありふれた生物「線虫」を活用して、尿からがんの有無を判別する――。そんながん検査サービス「N-NOSE」の開発を進めているスタートアップのHIROTSUバイオサイエンス。このほど、「実用化に向けた最終調整」(同社 代表取締役の広津崇亮氏)と位置付け、自治体と連携したトライアルに踏みだした。

■第23位

Beyond Health事例
神戸市が着手、市民ヘルスケアデータの一元管理
2019年4月に本格稼働
“誰もが健康になれるまち”を目指し、「健康創造都市KOBE」を推進している神戸市。その施策の一つとして、市民の健康状態を見える化するためのシステム「MY CONDITION KOBE」を構築、2019年4月に本格稼働を始めた。いわゆる、市民向けPHR(Personal Health Record)とも言える同システムについて追った。

■第24位

KEYPERSON
資金集まるヘルスケア、これが起業成功への道
ベンチャーキャピタリストなど3人が語り合う
ヘルスケアイノベーションに向けて不可欠なスタートアップの活躍。どんなスタートアップに資金が集まり、どんな企業が成功に近付くのか。それらを探るべく、Beyond Healthはベンチャーキャピタルやベンチャー支援企業の立場でヘルスケア分野に深くかかわり、またジャパン・ヘルスケアビジネスコンテストの審査員も務めた3人による鼎談を企画した。

■第25位

Beyond Healthレポート
これがヘルスケア業界を再定義するスタートアップ150社
米調査会社が発表、日本からは治療用アプリのCureAppが唯一の選出
米国の調査会社CB Insightsは2019年10月2日、ヘルスケア業界を再定義するスタートアップ企業150社を取り上げた「Digital Health 150」を発表した。これは、同日に米ニューヨークで開催されたイベント「Future of Health」内で紹介されたものである。

(タイトル部のImage:arkgarden -stock.adobe.com)