マインドフルネスや瞑想によるストレス緩和効果が注目され、私自身も週4回程度のヨガは欠かせない習慣になっています。資生堂では、“瞑想により美を目覚めさせる”コースを昨年11月にリニューアルし、銀座のSHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STOREで提供。化粧品会社なのに化粧品を顔に塗らない、新サービスを体験してきました。

銀座の中心地の喧噪から地下1階へと続く黒い階段を降りると、静寂の中に浮かび上がる日本初上陸のメディテーションカプセル「SOMADOME(ソマドーム)」が出現(写真:筆者、以下同)
銀座の中心地の喧噪から地下1階へと続く黒い階段を降りると、静寂の中に浮かび上がる日本初上陸のメディテーションカプセル「SOMADOME(ソマドーム)」が出現(写真:筆者、以下同)
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日本初導入のメディテーションカプセルを採用

 体験したのは「Inner Beauty Charge(インナー・ビューティ・チャージ)」(30分4000円、予約制)。最初にソファコーナー(上写真手前)に座り、ヘッドセットを装着して、現在の心の状態をチェックします(5分程度)。そして気分や目的に合わせて「EMPOWER(前向きに)」「CALM(心穏やかに)」など4種からコースを選択。このビル自体、新しい生活様式に合わせ、1階ではカウンセリングやテスターの入手、商品購入などが非対面・非接触でできるのですが、こうした体験型メニューでも人を介さないというのは新鮮です。

近未来的なデザインのソマドームに加え、銀座の一等地にわずか4席のみという広々とした空間、黒と自然木を基調としたシックなインテリアも、気分を切り換えるのに効果的
近未来的なデザインのソマドームに加え、銀座の一等地にわずか4席のみという広々とした空間、黒と自然木を基調としたシックなインテリアも、気分を切り換えるのに効果的
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 その後、アジア初導入というソマドームに移動して、オリジナルの瞑想メニューがスタート。カプセルを閉じると、さまざまに色を変える光の中、ヘッドセットから左右異なるバイノーラルビートが流れ、資生堂の美容液「アルティミューン」の香りが出たり、シートの温度が暖かくなっていったりするのを感じながら、ガイドに合わせて呼吸を深めていきます。実は私は閉所が苦手なので、ドームの中では閉塞感を感じるのではと少々危惧していたのですが、光や音のせいか空間の広がりや浮遊感を感じ、気づけばとてもリラックスしていました。カプセルの外でも、可聴域を超える高周波を環境音として流しているそうなので、空間全体での効果もあるのかもしれません。

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 あっという間に20分間の瞑想体験が終わったら、再びソファに戻り、コース中にヘッドセットで測定したリラックス度や集中度のグラフを振り返ります。結果に合わせ、ツボ押しなどリラックス法のアドバイスがタブレットに表示され、同じ内容はメールでも受け取ることができます。

 瞑想を実践しようとしても、「周囲への意識を切り離し、自分の内面に目を向ける」というのは、慣れるまで難しいもの。物理的にカプセルで周囲と遮断し、テクノロジーを使ってメディテーションを体験できるサービスは、着替え不要、所要時間も約30分間であることもあり、忙しい人や瞑想初心者にいいのではと感じました。そして不安な社会状況が続く中、ストレス解消が美容にも必要だというコンセプトにも共感します。また、コース終了後に化粧品の購入を勧めることがないのも、化粧品というモノではなく体験を売るという、化粧品会社の新たな方向性を感じさせました。

(タイトル部のImage:arkgarden -stock.adobe.com)