先日、女優の石原さとみさんが、4月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(木曜午後10時)で主演を務めることが同局から発表されました。病院薬剤師を主人公にした連続ドラマは日本初。石原さんにとっても初めて挑む役柄です。

 “アンサング”とは「褒められない」という意味。ドラマでは、医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、“縁の下の力持ち(=アンサングヒーロー)”として患者のために奮闘する病院薬剤師たちの姿を描きます。

(c)フジテレビ

 石原さんが演じるのは、キャリア8年目の病院薬剤師、葵みどり。「薬は患者の今後の生活につながるからこそ、その人自身を知る必要がある。それが、薬剤師にとって何より大切だ」という信念のもと、患者一人ひとりと真摯に向き合っていきます。

 原作は2018年5月より『月刊コミックゼノン』で連載中の『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』(荒井ママレ/医療原案:富野浩充)。脚本は日曜劇場「グランメゾン東京」(2019年、TBS系)の黒岩勉さんが手がけます。

 薬剤師のイメージについて石原さんは、次のように語っています。

 「薬剤師の方は薬局で“お薬を渡してくださる方”という印象で、一体どういうお仕事をされているのか具体的には知りませんでした。今回ドラマのお話をいただき原作を読んで、仕事内容の大変さに驚きましたし、薬剤師は“薬で命を助ける専門家”なんだと痛感しました。私自身、ドラマで医師や看護師を演じた経験はありますが、薬剤師が登場人物として描かれることはほとんどなかったのではないでしょうか。患者に寄り添う大切な存在なのに知らないことばかりでした」

 当然ながら、このドラマには薬剤師業界から大きな期待がかかっています。実際に薬剤師という職業への理解が進んで、イメージ向上につながるのか、ぜひ注目したいところです。

 ちなみに、ドラマではありませんが、かつて街の薬局が舞台となった映画がありました。2010年1月から全国公開された松竹映画「おとうと」(山田洋次監督)です。東京郊外の商店街で小さな薬局を営みながら、女手ひとつで娘を育てる薬剤師を主人公としたもの。主人公の薬剤師を吉永小百合さんが演じました。

 当時、日本薬剤師会は薬局薬剤師の職能アピールにつながるとして、この映画を応援していたことをふと思い出しました。

 それはそれとして、個人的には装潢(そうこう)師にスポットを当てたドラマもぜひ作っていただきたいところ。「装潢師、何それ」?と思われた方はこちらをご覧ください。


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