新型コロナウイルス感染症を受けて、企業での導入が急速に広がっている「リモートワーク」。もっとも、これまでもさまざまな理由から、その浸透を図ろうとする動きはありました。そんな中、筆者が先日取材したスタートアップ企業がリモートワークを導入している理由は、実にユニークでした。

 結論から先に言ってしまうと、「自分の行きたいタイミングでトイレに行けるようにするため」。社員にとって最も快適なトイレ環境を実現することが狙いというわけです。

 その企業は、うんち記録アプリ「ウンログ」を手掛けるウンログ。2013年の創業当初からリモートワークを導入しているとのこと。「自分たちが“すっきり”しないと、他人を“すっきり”させることはできない」(同社 代表取締役の田口たかし氏)との考えだそう。ちなみに、社員の腸活をサポートする「腸活手当」という福利厚生も設けているそうです。

 今回、同社を取材したのは「スタートアップ探訪」という連載に向けて。リモートワークを推進する同社ですから、同連載としては初めてのシェアオフィスでの取材となりました。

 詳細は本日公開した記事「『うんちを観る』、その蓄積をいよいよ医療・介護にも」に任せますが、これまで「健康増進」の分野を事業のメインとしてきたウンログは、2020年から「医療・介護サポート」の分野にもすそ野を広げていく考えをBeyond Healthの取材に対して明らかにしました。

 その一つとして同社が挙げたのが、大腸がんなどの病気の早期スクリーニング。うんちのデータ記録から病気のリスクが高まった場合に「病院での検査を促すアラート」を出すようにする仕組みを開発しているとのこと。リモートワークの理由にするかは別として、「トイレ」は今後、ヘルスケアビジネスにとって重要な場所になってくるかもしれません。


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