週1のペースでテニススクールに通っている筆者。先日、スクール仲間から、最も長生きに関係あるスポーツの有力候補がテニスであるとの記事が朝日新聞に掲載されていたと聞いた。海外の研究結果で、8種類のスポーツを比較したところ、テニスが最も平均余命が長かったとのこと。長生きの理由は定かではないが、筋力アップに加え、仲間とのつながりが大きいのではとの分析があり、「だから我々もみんなで楽しもうね」と、その日の会話は盛り上がった。

 海外の研究はヨーロッパ系の人たちを対象としたものなので、テニスと比較するスポーツに、“残念ながら”卓球は入っていなかった。残念なのは、筆者は卓球もやっていて、最近はまりだしているからだ。中学時代は卓球部に所属するも、ほぼ幽霊部員。だが、昨今の卓球ブーム(!?)に乗じて、3年ほど前からウン十年ぶりに卓球を始め、週末には試合にも出るなどして楽しんでいる。

 卓球の健康効果はよく知られており、脳血流を増加させ、脳を活性化させるなどの実証データは学会でも報告されている。ラリーが続く卓球はボールを目で追いながら、どのように打ち返すかを瞬時に判断して行動することが常に求められる。そのため、脳が活発に働いて活性化するというわけだ。

 実際、医療や福祉の現場では卓球の健康効果に注目が集まっており、高齢者や身体障害、精神障害のある人に対する機能訓練として「卓球療法」を導入する施設も増えている。通常のラリーを続けるだけでなく、体の状態に合わせて、椅子に座ったまま、複数人で卓球台を取り囲み、ラケットを使って台上のボールを転がすなどのやり方をとる。一連の動作を繰り返すことで、動体視力や反射神経、目と手の協調、手指の反応を改善する効果が期待できるという。

 脳の異常によって手足の震えや筋肉のこわばりなどをきたすパーキンソン病にも卓球は有望とされ、海外ではパーキンソン病患者による世界卓球大会も開かれている。

 筆者が調べる限り、卓球とテニスの健康効果を比較した調査は見当たらなかったが、卓球だって健康長寿に効くはず。筆者自身はどちらのスポーツも存分に楽しみたい。

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