先週、プロサッカー選手の本田圭佑氏が出席したオンライン会見をのぞいた。同氏はブラジル在住ながらも、リアルタイムで会見の場にいることに「これがオンライン会見の強みか」と思いながら聞いていると、次第にその内容にひきこまれた。

 会見の詳細は本日掲載の記事「挑戦者を支援し“幸福社会”を! 本田圭佑氏らがファンド設立」に譲るが、要は、“21世紀の課題”の解決に挑む日本のスタートアップ企業を体系的に支援するファンドを設立するという内容だった。

 この21世紀の課題とは何を指しているのか。同氏らは、人が感じる孤独や退屈、不安のことだと位置付けている。人生100年時代と叫ばれ、特に日本は世界的にも平均寿命が長い。その一方で、「自分が幸せと感じる人が少ない」と、同ファンドの代表パートナー 兼 Co-Founderの一人である溝口勇児氏(ヘルスケアスタートアップであるFiNC Technologies 設立者)は言う。

 仮にカラダは健康で長生きしたとしても、孤独や退屈、不安に苛まれるとしたら。逆に、カラダの健康の一部は損なったとしても、孤独や退屈、不安に苛まれることなく幸せを感じている場合はどうか…。

 いわゆる「健康か健康でないか」といった1つの標準解にとどまらず、多様性を考慮した価値の実現を目指すべき。そして、ヘルスケアビジネスの範囲は本来、こうした領域まで広く解釈できるはずだ――。これは、本メディア「Beyond Health(ビヨンドヘルス)」というネーミングの出発点に他ならない(関連記事:KEYWORD◎Beyond Health)。

 くしくも今月はBeyond Healthが2年目に突入したタイミング(関連記事)。今回の会見は、あらためて立ち上げ時の思いを鮮明にしてくれた。


(タイトル部のImage:arkgarden -stock.adobe.com)