日常生活の中で、可能な限り外から余計なものを持ち込まない、という家庭が増えているようです。

 住設機器メーカーのTOTOが2020年8月に行った「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」(全国の20~79歳の男女2197人を対象)で、自宅の水まわりでの行動の変化について聞いたところ、約7割の人が「手洗いをする回数が増えた」、約6割が「帰宅後すぐに手を洗う」と答えたそうです。「水まわりで欲しい設備は」との質問には、自動水栓、除菌、節水が上位を占め、さらに玄関近くで手が洗える洗面台が欲しいという意見が11.7%もあったとか。

 そうした中で近年増加しているのが、玄関に洗面所を付けるリフォーム。様々な住設機器メーカーが、玄関に設置できる小型洗面台を開発してきています(その様子はまた改めて詳しくレポートします)。  

 こうした「家の中に余計なものを持ち込まない」という文化は、洗濯にも及んでいるそうで、近年は洗濯物を外で干さない家庭も増加傾向にあるとのこと。  

 ガス機器メーカーのリンナイによれば、2021年3月期、同社が開発・販売するガス式洗濯乾燥機「乾太くん」の売り上げは、前年同期比で34.5%も増加。その要因の一つに、外干しをすることで花粉やPM2.5、ウイルスなどを持ち込んでしまうのではないかという消費者の不安があるそう。

 そうした中で同社は2021年6月、北里環境科学センターの協力のもとガス衣類乾燥機によるノンエンベロープウイルスの除去性能評価を行い、その効果を実証したと発表。ガス衣類乾燥機を使うことで2種類のノンエンベロープウイルスを99%以上除去できるという報告結果をまとめています。  

 これまでは当たり前だったお日様で洗濯物を乾かす、という文化も、コロナ禍を機に大きく変わろうとしています。そうした人々の意識の変化を見逃さず汲み取っていくことが、今後の商品開発には欠かせなくなっていきそうです。

(タイトル部のImage:arkgarden -stock.adobe.com)