新型コロナウイルスの感染者数が全国的に増大しつつあります。11月12日付の日本経済新聞朝刊によると、日本医師会の中川俊男会長は記者会見で、全国の新型コロナウイルス感染拡大に関して、「第3波と考えてもよいのではないか」と話したと報じています。ここにきてぐっと下がってきた気温に加えて、活発になってきた「人の移動」が影響しているのでしょうか。

 10月末に、製薬会社の工場を取材するために久しぶりに東北新幹線に乗りましたが、観光客らしい乗客がとても多く乗車していました。その少し前に東海道新幹線を利用した際には、観光客はあまり見かけませんでした。2つの新幹線の運行本数は大きく異なるので一概には言えませんが、東京都民がGo To トラベルキャンペーンの対象になったことで、紅葉や温泉を楽しむために旅行に出かけた人が増えたのかもしれません。旅行だけではなく、休日になれば繁華街でファストフード店や人気ラーメン店にできる行列の様子はコロナ禍前の記憶と大きく変わりません。街に日常が少しずつ戻ってきているようです。

 こうしたなか、定着してきたのがテレワークです。日本生産性本部が10月上旬に実施した新型コロナウイルスに関する会社員の意識調査によると、テレワークの実施率は18.9%と、5月の調査の31.5%に比べると減少したものの、7月の調査の20.2%からはほぼ横ばいの結果となっています。約2割という数字が大きいかどうかは判断に迷うとところですが、職種別に見ると7月の調査に比べて「管理的な仕事」(35.2→41.5%)や「事務的な仕事」(21.6→24.7%)が増え、「専門的・技術的な仕事」(34.6→22.8%)は減っているのが目立ちます。

 そのテレワークが本格的に始まって約8カ月がたちますが、ここにきて注目されているのはコロナ禍が招く運動不足です。Beyond Healthでも「WHOのリーダーが語る、深刻な運動不足に世界はどう立ち向かうべきなのか」や、「コロナ禍の健康二次被害を防げ! 自治体連携プロジェクト始動」といった記事で警鐘を鳴らしています。新型コロナウイルスの感染を逃れても、運動不足を起因とする疾病が健康寿命を縮めるようなことになっては元も子もありません。

 私も在宅勤務によって生じた運動不足を解消するため、1日1回、人混みを避けて歩くようにしていますが、近所の寺社仏閣名所はすでに制覇し、行先に困る始末。今夜はYouTubeの動画を見ながら手軽な運動に挑戦してみようと思います。みなさんはどのように解消していますか?

(タイトル部のImage:arkgarden -stock.adobe.com)