Beyond Healthが今年5月14日に始動してから、半年が経ちました。読者のみなさまのご支援にあらためて御礼を申し上げます。

 平日に原則3本ずつ新規記事を公開していますので、これまでに既に400本弱の記事が掲載されました。今回は、その中からアクセス(期間は5/14-10/31)が多かった上位20本をランキング形式で紹介します。

■第1位

【特集】健診革命
「指に光」で血糖値測定、実用化近付く
早ければ2021年にも登場へ
糖尿病の診断や治療に欠かせない血糖値の測定。定期健康診断でも必須測定項目の1つである。今は採血が必要だが、指に光を当てるだけで高精度に測定できる──。そんな検査装置が、早ければ2021年にも登場する見通しだ。

■第2位

Beyond Health事例
タケダの敷地に出現した「湘南アイパーク」とは何か?
いち早くベンチャーとつながり、人材交流を起こす
日本発のグローバル企業である「タケダ」こと武田薬品工業。その“研究の総本山”とも言うべき湘南研究所に、2018年4月、「湘南ヘルスイノベーションパーク」が出現した。バイオベンチャーやアカデミアが持つ革新的なアイデアを、患者に届く形に実用化する──。そんな構想の下、タケダが湘南研究所を開放することにより設立された産官学連携の場だ。

■第3位

KEYPERSON
何が目的なのか、今の日本は極端に医療費抑制の話に寄っている
津川 友介氏 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)・公衆衛生大学院(医療政策学) 助教授
2018年度の医療費は42兆6000億円となり、過去最高を更新──。つい先日、こんなニュースがメディアを賑わせた。それと同期して、「医療費抑制」を合言葉にした様々な取り組みがここ数年、ますます活発になっている。こうした中、エビデンスに基づいたオールジャパンでの制度設計を急ぐ必要があると警鐘を鳴らすのが、医療政策学、医療経済学を専門とするカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)の津川氏だ。

■第4位

【特集】健診革命
あの「線虫」、がん検診の流れを再編するか
いよいよ2020年1月にも実用化へ
シャーレに小さな“ムシ”を入れ、近くにヒトの尿をたらすと、尿に近づいていったり、逆に避ける動きをしたりする──。九州大学在籍時にこの研究を主導した広津崇亮氏が立ち上げたHIROTSUバイオサイエンスは、線虫を使ったがん検査サービス「N-NOSE」をいよいよ2020年1月にも、検診センターなどを通して実用化する。初年度の検査規模として25万検体を見込む。

■第5位

Beyond Health事例
血液検査で「うつ病」を診断する時代へ
客観的な診断法としての期待高まる
ストレス社会を背景に、患者数が年々増加の一途をたどるうつ病。現場では、だれが診断しても結果が一致するような、客観的な診断法の登場が待たれている。川村総合診療院(東京都港区)の川村則行院長らは、うつ病患者では血液中の「リン酸エタノールアミン(PEA)」という物質が低下していることを突き止めた。他の精神疾患との鑑別も可能なので、より正確なうつ病診断ができると期待されている。

■第6位

庄子育子が斬る! 行政ウオッチ
厚労省が掲げた「健康寿命延伸」の裏側
「健康寿命」を75歳以上へ──。厚生労働省は3月末、健康に生活できる期間である健康寿命を2040年までに2016年と比べて男女とも3歳以上延ばし、「75歳以上」とする目標を定めた。今夏にまとめる「健康寿命延伸プラン」に反映させ、政府全体の取り組みとして達成を目指す。

■第7位

ココロに効く“美”の処方箋
失われた乳房や手指を「エピテーゼ」で取り戻す
歯科技工士の技術が生きる新領域
「エピテーゼ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。事故や疾患・手術などによって欠損した部分に装着する人工の補綴(ほてつ)物のことだ。手足の機能・形を補う義肢と違って、エピテーゼは“見た目”をカバーすることが主目的で、その仕上がりはハリウッド映画の特殊メイクさながらだ。

■第8位

【特集】健診革命
「血液1滴で13種がん検出」、実用化が目前に
マイクロRNA検査、将来的には健康管理への応用も
国立がん研究センターを中心とした研究グループの5年間にわたる開発プロジェクト「体液マイクロRNA測定技術基盤開発」により、13種類のがんを早期発見できる新しい検査法の実現が大きく近づいた。研究と並行して検査機器メーカーが自動検査装置の開発を進めており、早ければ1~2年以内にも承認申請に踏み切る見通しだ。

■第9位

KEYPERSON
「スタバ」に見る顧客視点、医療・ヘルスケアにも生かせ
曽我 香織氏 日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会 代表理事
「PX」という言葉をご存じだろうか。カスタマー・エクスペリエンス(CX)やユーザー・エクスペリエンス(UX)の考え方を、患者(医療)に置き換えたペイシェント・エクスペリエンスのことだ。患者経験価値、すなわち患者中心のサービスの普及と振興に取り組むのが、2016年に創立、2018年2月に一般社団法人化した日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会である。

■第10位

Beyond Healthレポート
これが「ヘルスケア起業のリアル」、本音トークで明かす
事業選定から資金調達、人材採用まで──その経験と実態
「スタートアップ起業家が語る、ヘルスケア起業のリアル」──。こう題したイベントが2019年7月29日、都内で開催された(主催:Alumni、協力:Beyond Health)。ヘルスケア起業で先行する起業家らが、自ら経験した事業の選び方や資金調達、起業のハードシングス(困難)、社員採用などについて議論することで、今後の経営に生かしてもらうのが目的だ。

■第11位

【特集】私が考える「Beyond Health」
「人生100年時代」の不安に応えるのは医師や薬なのか
経済産業省 商務・サービスグループ 政策統括調整官 江崎 禎英氏
経済産業省の立場でヘルスケアイノベーションに携わってきた江崎禎英氏。2018年6月に発行した著書『社会は変えられる:世界が憧れる日本へ』では、超高齢社会の処方箋を提示。同年秋からは、それまでの内閣官房 健康・医療戦略室 次長の兼務に加えて、厚生労働省 医政局 統括調整官の役割も新たに担うことになった。様々な立場から社会変革を目指す同氏に聞いた。

■第12位

KEYPERSON
耳と目からのγ波の刺激でアルツハイマー原因物質が減る!
坪田 一男氏 慶應義塾大学 医学部眼科学教室 教授
米国マサチューセッツ工科大学のリーフエ・ツァイ博士らの研究グループが、脳波の一種のγ(ガンマ)波による刺激を、アルツハイマー病モデルのマウスに与えると〝脳内ゴミ″のアミロイドβが減少することを英科学誌『Nature』や米科学誌『Cell』に発表、注目を集めている。

■第13位

庄子育子が斬る! 行政ウオッチ
薬局の数を給油所と比べた財務省の真意は?
医療費抑制の次のターゲットは保険薬局
またぞろ飛び出した薬局・薬剤師バッシング。国の社会保障関係予算の編成に向け、例年、財務省や関係審議会が春ごろから始めるが、今回は政府もその動きにある意味、「加担」した。6月21日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2019(骨太の方針)」には、保険薬局の報酬である調剤報酬について、適正化する旨を明記したのだ。実際の書きぶりはこうだ。

■第14位

Beyond Health事例
神戸市が着手、市民ヘルスケアデータの一元管理
2019年4月に本格稼働
“誰もが健康になれるまち”を目指し、「健康創造都市KOBE」を推進している神戸市。その施策の一つとして、市民の健康状態を見える化するためのシステム「MY CONDITION KOBE」を構築、2019年4月に本格稼働を始めた。いわゆる、市民向けPHR(Personal Health Record)とも言える同システムについて追った。

■第15位

KEYPERSON
資金集まるヘルスケア、これが起業成功への道
ベンチャーキャピタリストなど3人が語り合う
ヘルスケアイノベーションに向けて不可欠なスタートアップの活躍。どんなスタートアップに資金が集まり、どんな企業が成功に近付くのか。それらを探るべく、Beyond Healthはベンチャーキャピタルやベンチャー支援企業の立場でヘルスケア分野に深くかかわり、またジャパン・ヘルスケアビジネスコンテストの審査員も務めた3人による鼎談を企画した。

■第16位

Beyond Healthレポート
これが「8K」の実力、不可能だった手術ができる!
8K手術用ビデオ顕微鏡システムをカイロスが発売
ハイビジョンの16倍という高解像度で、1mm以下の血管やリンパ管をつなぐ──。そんな微細な外科手術を可能にする8K手術用ビデオ顕微鏡システムをカイロスが発売した。

■第17位

KEYPERSON
介護のリーダーは日本のリーダーになる
秋本 可愛氏 Join for Kaigo 代表取締役
「無償でもいいから活動を支援したい」──。こうした輪が広がり、業界にとらわれない様々な分野の多くの専門家がボランティアとして加わっていく。その輪の中心にいるのは、大学卒業後すぐ、Join for Kaigoを起業した秋本可愛氏だ。一人ひとりが動きだすことで次世代の介護を変えていくことを目指し、様々な活動を進めている。

■第18位

スタートアップ探訪
社長の意思決定を待つ社員はここにいない
カケハシ
薬局向けの次世代薬歴システム「Musubi」(ムスビ)を提供するカケハシ。2019年1月に開催された「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2019」では、ビジネスコンテスト部門でグランプリを受賞。ベンチャーキャピタリストなど周囲からの評価も高い。同社を訪問し、代表取締役CEOの中尾豊氏に話を聞いた。

■第19位

Beyond Healthレポート
三木谷氏の執念、楽天グループがヘルスケア本格参入
「研究から商用化まで一気通貫するバイオベンチャー目指す」
「楽天グループは正式にヘルスケア事業に参入した。楽天の共通ブランドの価値を活用しながら、我々が開発している治療法を世界に広めたい。一般的なバイオベンチャーとは異なり、研究から治療法開発、商用化まで一気通貫する総合的なバイオベンチャーを目指す」──。

■第20位

Beyond Health事例
本人も家族も苦しい「自閉症児」の症状、“食”で軽減
水溶性食物繊維で腸内細菌叢を変え「メンタル」にアプローチ
本人のみならず、家族にとっても辛い自閉症児の症状が「水溶性食物繊維の摂取」という食からのアプローチで軽減できた──。そんな研究結果を京都府立大学大学院生命環境科学研究科の井上亮氏らが報告した。食から自閉症治療に挑む研究の一つであり、話題の「脳腸相関」ともつながる、興味深い報告だ。

(タイトル部のImage:arkgarden -stock.adobe.com)