激動の2020年ももうすぐ、終わりを告げようとしています。2020年を振り返ると、コロナ禍にまつわる暗い話題ばかり目につき、少し憂鬱な気分になってしまいます。そんな中、久しぶりに、心が躍ったニュースといえば、小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルの地球帰還ではないでしょうか。伏し目がちだった日本人に感動をもたらしてくれたことは間違いないでしょう。

 宇宙にまつわるイベントといえば、太陽系ナンバー1の木星とナンバー2の土星の共演があります。筆者はキャンプが趣味で、星空を眺める機会が多いのですが、11月頃の日没後に、南西の空を見上げて、明るい星が2つ、近距離で光っているなあと思っていました。調べて見ると、木星と土星は約20年に一度、接近します。12月22日頃が、最接近となるそうで、今回ほどの大接近は実に、約400年に1度の出来事だそうです。

 この20年ごとの木星と土星の接近は、占星術ではグレートコンジャンクション(偉大な会合)と呼ばれ特別な意味合いがあります。心理占星学研究家で星座占いの先駆者・岡本翔子先生の話を聞く機会があったのですが、占星術では、木星と土星は対極の意味を持ち、その会合時には、歴史的な出来事が起こります。1961年のベルリンの壁建設、1981年のイランアメリカ大使館人質事件の開放などは、グレートコンジャンクションの時におこった出来事だそうです。

 なかでも興味深かったのは、アイザック・ニュートンの話。イギリスでペストのパンデミックがおこった、1665年初頭にもグレートコンジャンクションがありました。ニュートンが勤務する大学は閉鎖、実家での自粛生活を強いられます。いわゆるロックダウンの状態です。ニュートンが、後に「創造的休暇」と呼んだこの2年間に、さまざまな発見を行ったといわれています。

 グレートコンジャンクションは、過去200年間、ほぼ「地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)」でおこりました。それが今回は「風の星座」である水瓶座でおこります。岡本先生によると、産業革命以来の続いた経済的・物理的価値観を重視する「地の時代」は終わりを告げ、知性やコミュニケーションなど抽象的価値を重視する「風の時代」が始まるそうです。2020年末はまさにその転換期です。

 コロナ禍も、まだまだ終わりが見通せない状況ではありますが、12月は夜空を見上げ、ニュートンも見たであろう天体ショーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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