「『“ゲーム屋”が何やっているんだ』という目で周囲から見られないように…」。

 Beyond Healthが2020年9月29日に東京都内で開催した円卓会議「健康人生100年の世界を実現するために『がんスクリーニング』を考える」。筆者は、ディー・エヌ・エー 代表取締役会長の南場智子氏によるこんな発言が印象に残っています。

 同社は今、少量の血液からがんを早期発見する検査技術の開発を、Preferred Networks(PFN)との合弁企業PFDeNAにおいて手掛けています。それに当たり、医療現場との密な連携を最重視しながら、慎重に開発を進めていることを紹介する文脈で発せられた言葉です。

 その表現を借りれば、筆者は逆に、“ゲーム屋”だからこそできることがたくさんあると強く思っています。前述の円卓会議のテーマである「がんの早期発見」を実現する社会に向けては、個人の行動変容やリテラシー向上が必要です。そして、どうやって一般消費者に必要な情報を伝えていくのかという視点も欠かせません。これらは“ゲーム屋”の得意分野のはずです。もちろん、それ以外に得意分野を持つ他の企業や組織も同様にできることはたくさんあるはず。

 もっとも、この話はがんの早期発見に限らず、ヘルスケア領域のあらゆるイノベーションに共通するものです。「業界・業種の枠にとらわれないあらゆるプレーヤーの知恵の融合による新たな価値の創造」――Beyond Healthのローンチ時に掲げたメディアコンセプトの視点を常に持ちながら、引き続き様々な情報を発信していきます。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。


(タイトル部のImage:arkgarden -stock.adobe.com)