行動変容を促す仕掛けに新たなアイデアを

 第2のキーワードは、ヘルスケアマイスター。「行動変容を促す担い手」になるのは誰か、その議論が2022年にはますます加速しそうです。

 ヘルスケアマイスターとは、未病改善のためのかかりつけ健康アドバイザー、とBeyond Healthでは定義しています。その役割を担う候補の一つとして、政策的な側面からの後押しもある薬剤師に着目し、「Beyond Pharmacy」として未来の薬局・薬剤師の姿を描いてきました(関連記事:さらば“薬局・薬剤師”、いざ「Beyond Pharmacy」)。

 他にも、美容室・美容師をヘルスケアマイスターに位置付けようとする動きがあることも紹介しました。富山の美容専門学校では、美容師の卵たちに「健康」について学んでもらうカリキュラムを導入。髪の毛を分析して栄養状態を調べるサービスを組み合わせることで、より具体的なアドバイスを提供することを想定しているようです(関連記事:富山で始動、「美容室」は地域の健康増進のハブになるか)。

 ここで重要なのは、日常での様々なデータをセンシングして蓄積できる時代になってきた点です。こうしたデータをもとに、いかに行動変容に結び付けられるか。それをつなぐのが、ヘルスケアマイスターの役割です。

 もちろん、必ずしも生身の人である必要はなく、AI(ボット)が担うケースもあるでしょう。ここに、異業種プレーヤーを含めた新たなアイデアを取り込んで行動変容を促す仕掛けが、2022年はますます求められると考えています。