テック発の可能性はあらゆる角度から提示されてきた一方で…

 最後のテーマは、少し視点を変えて「倫理」。

 データ活用を前提とする流れが、医療・ヘルスケアにもどんどん波及してきています。Beyond Healthでも、個人データ(PHR)の一元管理や、診療データの利活用、ゲノムデータの活用戦略など、さまざまな取り組みを紹介してきました。AI(人工知能)を活用したデータ解析についても同様です。

 数年前と比べると、こうした事例は枚挙にいとまがありません。テクノロジーを活用した多くの可能性があらゆる角度から提示されてきた一方で、同時にまだまだ議論が足りないのが「倫理」についてです。AIを医療の現場などヘルスケア領域に受け入れるためのガイドラインや指針、データを活用する上でのリテラシーやセキュリティー、あるいはゲノムデータによる差別をどう防止するかまで、様々な課題が横たわっています。

 Beyond Healthは、本Webメディアでの情報発信を中核に、「円卓会議」「セミナー/フォーラム」「アワード/コンテスト」「未来年表」など複数のアクティビティを展開し、それらを連携させていくビジネスプラットフォームです。2020年はその機能をより充実させていく予定です。

 本稿で触れたテーマの一部は、本Webメディアで引き続き情報発信していくことはもちろん、こうしたプラットフォームの各機能を活用しながら読者の皆さまや有識者などのご意見も交え議論を深めていきたいと考えています。

 最後になりましたが、2020年もBeyond Healthを何卒よろしくお願いいたします。

(タイトル部のImage:arkgarden -stock.adobe.com)