このままでは薬剤師が余る──。厚生労働省は4月26日、「薬剤師の養成および資質向上等に関する検討会」を開き、2045年までの薬剤師の需給推計に関する調査結果を公表した。それによると、2045年に薬剤師は最大で12万6000人、少なく見積もっても2万4000人が過剰になる見通しだという。

 推計では、需要に関しては、薬剤師の業務が今までと変わらない、もしくは対人業務の充実などによる変動要因を考慮するかで区分。供給についても、現状の増加ペースを前提とするか、人口減に伴う薬学部入学者の減少などの変動要因を考慮するかで分け、幅を持たせた。ただ、いずれにせよ供給が需要を上回る。

厚労省が示した薬剤師の需給推計(出所:「薬剤師の養成および資質向上等に関する検討会」資料)

 もっとも、これは驚くべき結果ではない。むしろわかり切ったことだった。

 薬剤師の需給予測を巡っては、2013年と2018年にも厚労省研究班による調査結果が報告されている。2013年の調査結果は「薬剤師の需要と供給は2021年に逆転し、その後は供給が需要を上回る」というもの。2018年の調査結果は「2018年度時点で既に供給が需要を若干上回っており、しばらくは均衡する状態が続くが、長期的にみれば、供給が需要を上回る」と予測した。

 なお、これらは基本的に、処方箋枚数や病床数などに基づく機械的試算であった。そのため、今後の業務変化なども踏まえた、より詳細な調査が必要とされ、厚労省が実施に乗り出すことになった。そして2020年9月から行われた調査でまとまったのが、冒頭紹介した内容だった。