11月7日、自民党有志議員による社会保障改革に関する新たな議員連盟(議連)が発足した。その名は「明るい社会保障改革推進議員連盟」。どんな議連で、どういうメンバー構成なのか、そしてなぜ今、立ち上げたのか。追っていくと、実に興味深い。

 同議連の設立総会は7日午前8時、参院議員会館の地下会議室で始まった。

 「これまでは少人数で勉強会を重ね、その成果は着々と出てきたところだが、より多くの先生方に集まっていただいて、政治的な力をさらにパワーアップしていきたい」。会長を務める衆議院議員の上野賢一郎氏は冒頭、力を込めてこう語った。

 上野氏が言う「少人数での勉強会」とは、自民党の若手議員ら16人が昨年12月に立ち上げた「明るい社会保障改革研究会」を指す。社会保障を巡り、給付削減か負担拡大かといった従来の議論にとらわれることなく、病気にならないよう社会全体で予防・健康づくりを強化して、「個人の健康増進」「社会保障の担い手の増加」「成長産業の育成」の三つを同時に実現する「3方良し」の明るい改革を目指すことを企図して作られたものだ。今年4月には、予防・健康づくりを社会保障の「第5分野」に位置づけ、「百年健幸」の国づくりを進めるべきとした提言を取りまとめた(関連記事)

11月7日の「明るい社会保障改革推進議員連盟」設立総会で抱負を述べる上野氏(写真右)。隣に加藤氏、その隣に世耕氏が着席していた。(撮影:Beyond Health)

 与党内での安倍晋三首相の力が絶大なこともあり、ここ数年来、政策は専ら官邸主導で進む。従来は、党の政務調査会に設けた「部会」を舞台に政策が決まる仕組みだったが、今や様変わりしているのだ。そんな背景もあってか、自民党の若手議員らは官邸に対して直接、政策提言をするようになっており、明るい社会保障改革研究会はその代表例といえる。

 実際、同研究会の活動は成果を上げ、提言した疾病・介護の予防に関する施策の多くは、政府が6月に閣議決定した成長戦略実行計画や経済財政運営の基本方針(骨太の方針)に反映された。