突然だが、日本医師会(日医)というと、どんなイメージを抱くだろうか。

 「日本の医師の最大規模の職能団体」「全国の開業医を支援する学術団体」という一般的な見方がある一方で、「政治を裏で操る圧力団体」「診療報酬の増額にしか興味がない医師の集まり」「既得権益の保持を最優先に考えている集団」──。もしかしたら、そんなネガティブな印象を持つ人も少なくないかもしれない。

 事実、日医は自民党の有力支持団体で、かつては100万の票田を持つとされていた。近年、集票力は明らかに低下しているが、それでも国の医療政策に対する発言力は健在だ。背景には、横倉義武会長と安倍晋三首相との良好な関係がある。

 横倉氏は2012年に会長職に初当選すると、前会長時代に当時の政権与党だった民主党重視路線にシフトした姿勢を一転させ、自民党との関係を修復した。安倍首相はその恩を忘れず、第2次政権発足後は日医への配慮を続けてきたのだ。

 結果、横倉氏も安倍氏とのパイプの太さを強調して、2年ごとの会長選を難なく制し、現在は会長4期目。来年6月に予定される次期会長選への出馬も取り沙汰されている。